「第46回青窯会展」

vol.46(2013.03.20)

今回は、京都青窯会協同組合主催・京都陶磁器協会後援の第46回青窯会展をご紹介させていただきます。

昨年の青窯会展は、イタリア料理とコラボレーションされていましたが、今年は豆腐懐石とお茶とのコラボレーションをテーマに、京都の嵐山にある「松籟庵」にて3月15日から17日までの期間、開催していました。(昨年の青窯会展 京焼・うつわだよりvol.19

会場となりました松籟庵は、故近衛文麿首相の別邸として使用されていた場所で、窓からのぞく桂川や春の新緑など素晴らしい景色と雰囲気の中で展覧会を楽しむことができるようになっていました。

 

 

作品は、お茶をテーマにしたものが多く、形式や用途が定まっている「茶道具」という形式の中に、その雰囲気や美しさを壊すことなく、盛り込まれた作者の思いや個性がしっかり見て取ることが出来る、素晴らしい作品が並んでいました。作品の点数自体は決して多いという展覧会ではありませんでしたが、作品それぞれのクオリティーが高く、見応えのある展覧会になっており、長時間でもじっくり見ていられる展覧会となっていました。そこには、代々続く京都の窯元や作家さんの持つ高い技術や美的センスといったものが根底として支えているからだと感じました。

 

 

また会場では、豆腐懐石(要予約)やお抹茶を青窯会の会員さんが制作された美しい器を使った食事などができ、また、お抹茶も自分の好きな器を指定すると、目の前で点てていただけました。お茶は京都の和束町のお茶屋さん「おぶぶ茶苑」さんが製造されているお茶を使用されており、あっさりとした味がしっかりとしたお茶碗ととても合っていました。毎年、素晴らしいコラボレーションを見せてくださっている青窯会さんですが、来年はいったいどんなモノを見せていただけるのか楽しみです。

 

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