ごあいさつ

 

 

「京焼の不易流行」-変わる京焼に貢献する

京都陶磁器協会は、京都府の陶磁器産業の振興を目的に、電磁器、原料、陶人形を含む陶磁器の製造関係者の寄付によって設立されました。以来六十余年「京都陶磁器会館」を運営するほか、様々な活動によって京都府における陶磁器の振興に寄与してまいりました。
仁清、乾山によって花咲いた「京焼」は日本の陶芸芸術を深化させただけでなく、明治大正期には日本の輸出産業の一翼を担い、また電磁器に代表される産業用磁器はやがて現代におけるニューセラミックを生み出す母体ともなりました。
このように日本の近代における、文化、芸術、産業から先端技術まで大きな貢献をなしてきた「京焼」ではありますが、他の伝統産業と同様に衰退期に差し掛かっていることは否めません。
そこで「京焼の不易流行」-変わる京焼に貢献するをテーマに京焼を新しいステージへ「京焼」を昇華させてゆくべく、様々な活動を通じて貢献いたしたいと考えています。
なにとぞ、「京焼」並びに「京都陶磁器協会」にご理解、ご支援賜りますようお願い申し上げます。

一般財団法人 京都陶磁器協会
理事長 吉村 楽入