京都に生まれ、陶芸家のもとでの器物の制作活動を経て、より社会と向き合うために自分の思いを土の造形で表現する作家の道を選び、進み続けてきた川上力三さん。
常に生活の中にテーマを見出し、公害や消費社会に目を向けさせる空き缶シリーズや、精神世界へも発想を広げた門シリーズなど、メッセージ性のある作品を多く生み出してきました。
陶芸歴65年を迎えた今、作品を通じて社会のあり方や現代人の精神世界を証言する「現代史の語り部」と評される、川上力三さんの個展をご高覧ください。
2021.09.29 更新
京都に生まれ、陶芸家のもとでの器物の制作活動を経て、より社会と向き合うために自分の思いを土の造形で表現する作家の道を選び、進み続けてきた川上力三さん。
常に生活の中にテーマを見出し、公害や消費社会に目を向けさせる空き缶シリーズや、精神世界へも発想を広げた門シリーズなど、メッセージ性のある作品を多く生み出してきました。
陶芸歴65年を迎えた今、作品を通じて社会のあり方や現代人の精神世界を証言する「現代史の語り部」と評される、川上力三さんの個展をご高覧ください。
2021.09.17 更新
柴田良三さんの作品は、凛とした雰囲気の染付が魅力的です。
モダンな幾何学文様が描かれていますが、その凛とした印象は、彼独自の線の描き方「象嵌染付」によって生まれます。
普通の染付は筆を用いて呉須(コバルト)を施しますが、彼の場合は象嵌技法を応用して、生地に線を彫り込み、そこへ呉須を流し込みます。そうすることによって、筆で描かれた線とは異なりシャープな線が生まれます。さらに、筆による線と和紙を使った面表現を加えることにより非常に奥行きのある表情豊かな作品に仕上がります。
本展では、小作品を中心に花器などの大作も展覧いたします。柴田さん独自の「象嵌染付」の世界をお楽しみくださいませ。
柴田良三(しばた・りょうぞう)陶歴
1952年 京都生まれ
1978年 京都市立芸術大学陶磁器専攻科終了
2005年 文化庁派遣留学 アメリカミシガン大学
2013年 オーストラリアにて個展(キャンベラ)
京都工芸の精華展(ベトナム・ハノイ)
2016年 日本伝統工芸展出品作宮内庁買上
2017年 第7回国際芸術招待展(中国上海)
2018年 京都工芸美術展(中国上海劉海粟美術館)
2019年 京都工芸の精華展(ボストンSACギャラリー)
ハーバード大学にてワークショップ
2021.09.17 更新
オーストラリアと日本の女性作家4人展を開催します。
ジャネット・デブースさんは度々中国で制作を行い、IACではオーストラリア・ニュージーランドやアフリカの代表を務められました。サラ・オーサルバンさんは韓国で、ルース・リーさんは台湾、景徳鎮での制作経験があります。德竹秀美さんは、瀬戸で陶芸を学んだ後、オーストラリアの大学を卒業し、現在も様々な国で制作をされています。
国を超えた感覚で生み出される世界をお楽しみください。
2021.08.23 更新
上村慶次郎さんは、造形力豊かな細工物や絵付けの作品など、詩情あふれる作品を作られます。
上村さんは、新潟、沖縄、備前、台湾など、様々な土地で陶芸の研鑽を積まれました。また、陶芸を始められる前も様々なお仕事をされていたそうです。そのような多彩な経験を活かして作られる作品は、細工物から絵付けまで多岐にわたりますが、どれも夢の中の一コマを切り取ったような情緒が感じられます。
本展では、細工物から絵付けの器まで様々な作品を一堂に展覧いたします。上村さんの作品の世界をお楽しみ下さいませ。
1970 熊本県に生まれる
1998 吉田明氏に師事(七輪陶芸・ミニ窯・紙窯を修得)
2010 新潟県にて作陶
2013 沖縄県にて壺焼き・線彫り等を修得
2017 竹南蛇窯(台湾)にて招待作家として滞在制作・陶芸指導を行う
2018 岡山県備前にて作陶
現在 熊本県八代市に一夢庵風流窯を開く
熊本・名古屋・京都・台湾などで個展多数開催。
2021.08.23 更新
<出展者>
小田晋司・小田雅宏・島田耕園・土田博之・(株)リュウコドウ・小田才文・小田玄三・島田真親
<出品内容>
縁起・干支物即売コーナーあり
京都陶磁器会館2Fギャラリースペース
主催:一般財団法人 京都陶磁器協会・京陶人形工芸協同組合
後援:京都府・京都市・京都商工会議所・京都新聞、KBS京都
2021.07.28 更新
京都日吉製陶協同組合青年会の展覧会を開催いたします。
「日吉」地区は、東山の智積院の南側に位置し、100余年の歴史を有する製陶地域で数多くの窯元が軒を連ねています。
地区の中には「京都日吉製陶協同組合」があり、本展はその青年会の展覧会です。2階ギャラリーには各々の作品を、1階展示場には花器を展覧いたします。
より豊かなおうち時間を過ごしていただける作品をご用意いたしました。お気に入りの逸品を探しに、ご高覧くださいませ。
出品者
市川正吉
伊藤竜也
巖田建
加藤邦起
高島慎一
高野洋臣
2021.07.28 更新
「泉涌寺陶磁器青年会」は京都・泉涌寺地区を拠点として活動している若手陶芸家により、1986年に結成されました。
今では泉涌寺地区以外で活動している陶芸家も含め、総勢22名が所属しています。本展では総勢22名が一同に会し、各作家の個性ある作品を展示します。
今回はテーマを設けずに、各作家が得意とする表現を活かし、器や花器など様々な作品を展示します。ご来場の皆さまには、それぞれの作家について知っていただけますと幸いです。
※DM作成時は21名でしたが、1名加入によりこちらのご案内では総勢22名とさせていただきます。
会員:
伊藤圭一、伊藤慎、岩田紘一、
加藤久美子、川合太一、川戸圭介、
北村大輔、木村年克、黒川正樹、
重松康夫、竹村陽太郎、都築伸行、
中井絵夢、中村宏太郎、西出真英、
西野雅啓、福岡まさえ、松田昴、
守崎正洋、安田宏定、山口直人
2021.06.30 更新
新型コロナウイルスの感染防止を目的とした臨時閉館に伴い、2020年5月より延期しておりました展覧会を開催させていただきます。
中村ヒカルさんは、手びねり成形による有機的な造形を細かな装飾で覆い尽くします。
彼女にとって作品を作ることは、生活のなかで積み重なったネガティブな感情を空想によってポジティブなイメージへと変化させる行為といいます。様々な色の作品がありますが、いずれも、装飾で全面を覆い尽くします。その装飾で覆い尽くされる作品に自身の心情を投影することにより、安心感を得ているそうです。そうした思いで土に向き合うことによって生まれる作品は強いエネルギーを孕んでいます。
本展では、オブジェを中心に展覧いたします。中村さんの作品の世界をお楽しみ下さいませ。
2021.06.30 更新
新型コロナウイルスの感染防止を目的とした臨時閉館に伴い、2020年5月より延期しておりました展覧会を開催させていただきます。
東京2020オリンピック・パラリンピックにちなみ、陶芸の技法やテーマを競技に見立てた「やきもの競技展」を開催いたします。本展は、「競技」ごとに7つの展覧会をリレー形式で行います。
4つ目の競技は「光」です。光を通す作品というテーマで、5名の作家をお招きしました。大きく分けて、穴をあけるタイプと生地自体が光を通す作家に分けることができますが、それぞれ伝統的な技法を用いる作家から、新素材を扱う作家まで、その表現は多岐に渡ります。
競技を通して、選手も鑑賞者も熱狂するオリンピック・パラリンピックのような、熱気に溢れる展覧会をお楽しみ下さいませ。
出展者
井倉幸太郎(奈良)
賀泉窯(京都)
伍嘉浩(香港)
田中哲也(滋賀)
新里明士(岐阜)
2021.06.07 更新
本展の開催にあたって、様々な釉薬・金彩・色絵によるデザイン試作を重ねてきました。その結果、一種類の釉薬によるデザインに絞り込み、現代の家庭における食生活をイメージしながら作品創りに取り組みました。
光の下で青く輝くことから名付けた「青光釉」を用い、家庭で使いやすいサイズや形、また手にした時の重さを考慮した食器を、数多く揃えて展覧いたします。
ぜひお手にお取りいただき、お気に入りの器を食卓でお楽しみください。
加藤邦起(かとう・くにき)
1975年 京都に生まれる
1998年 京都府立陶工高等技術専門校成形科修了
1999年 同校研究科修了
2000年 京都市工業試験場陶磁器コース本科修了
伊藤昇峰に師事
2002年 田中香泉に師事
2003年~現在 如水陶画苑にて三代目として創作中