「天野智恵美展　～今日までの私　今日からの私～」

　4月15日(金)～4月27日(水)まで開催しておりました、「天野智恵美展　～今日までの私　今日からの私～」をご紹介させていただきます。天野智恵美さんの作品は、古くより続く描き落としという技法の中に、カラフルな色合いを閉じ込めたような作品となっております。

 

　現在、京都にて作陶されている天野智恵美さんは、陶芸を始めて10年目という大きな節目に、当会館で展覧会を開催していただけました。節目の展覧会を開催するにあたって、サブタイトルにある「今日までの私　今日からの私」という表現には、これまで培ってきた技術や経験を今後の作品作りの肥やしとして自身の中で昇華し具現化していこうという強い思いを感じます。

 

 

 

 

　今回展示された作品は、土もの(陶器)と石もの(磁器)の二つの土を素材とし、青磁・白磁・描き落としの3つの技法を使い制作されものでした。シンプルで洗練されたデザインの青磁の作品は、現在の生活に即し、様々な用途を持っています。それに合わせ、描き落としの作品も生活に溶け込むよう、器としての用途を明確にしたうえで、カラフルでパッショナブルな色合いが垣間見える作品となっております。

 

洗練された凛とした優美な青磁作品と、華やかで輝きに溢れる華麗な掻き落とし作品が合わさった陶展覧会は、天野智恵美さんのすべてが詰まった展覧会でした。

 

繊細で華麗な掻き落としの技法で、様々な思いを表現される天野智恵美さんの作品は、明るく華やかな気持ちにさせてくれる、暖かい作品です。

今後も、益々活躍の場を広げられる天野さんの作品にご注目ください！また、京都陶磁器会館では、天野智恵美さんの作品を取り扱っております。五条坂へお越しの際は是非京都陶磁器会館へお立ち寄りくださいませ。