Hong Kong Design × Kyoto Made-黒川正樹・山口直人-

2018.01.24 更新

黒川さん

香港理工大学の学生による器のデザインを京都の作家が制作するという、プロジェクト展示です。

香港の日常生活では陶磁器の食器は馴染みがなく、あまり使用されません。それに対して日本は日常的に陶磁器が使われる、いわば「やきもの大国」です。そのような文化的背景に着目し、「香港の日常に陶磁器を。」という考えのもとに香港のデザインの名門校である、香港理工大学の学生が器をデザインし、京都の作家が制作をして、両国で発表する企画です。

まさに、異文化交流から生まれる新しい陶磁器の形をご覧ください。

 

※香港展を2018年3月末日、香港理工大学内にて開催予定。

 

 

黒川正樹 陶歴

1977年 名古屋市に生まれる

2000年 アジア〜アフリカをひとり旅する

2002年 名古屋市立大学 経済学部卒

2006年 京都府立陶工高等専門校 成形科 修了

         信楽 雲井窯に入社

2013年 雲井窯退社 京都山科にて独立

 

山口直人 陶歴

1972年 北海道に生まれる 西神戸育ち
2008年 京都伝統工芸大学校卒業 滋賀県草津に移り住む
2009年 京都東山にて作陶
2011年 京都山科に工房移転

横山工房展~鉄釉の世界~

2018.01.23 更新

横山工房

横山工房は、染付、結晶釉、練り込みの技術を有し、とりわけ鉄釉・天目釉に関して高い知識と技術を持たれ、後進の育成にも力を入れられています。その油滴天目は、落ち着いた色調が特徴的です。茶碗や酒器などの制作はもちろん、山椒魚の箸置きなども可愛らしく、鉄釉の新たな一面が垣間見えます。

本展では茶碗、酒器、茶器、小物など、鉄釉が施された様々な作品を展覧いたします。お気に入りの逸品を探しに「鉄釉の世界」をお楽しみください。

 

横山工房(横山真理子・直範)

1980年 京都東山に横山工房「真窯」を 開窯

 

横山真理子 陶歴

京都工芸美術作家協会作家協会会員  日本伝統工芸会準会員

1976年 嵯峨美術短期大学 専攻科卒業

      (岩淵重哉氏,東憲氏、近藤潤氏、大西政太郎氏に師事)

1979年 京展 新匠工芸会展 90明日への茶道美術公募展 入選

    女流陶芸展 新人賞受賞

2007年~日本伝統工芸近畿支部展 日本伝統工芸展 入選、

2016年 日本伝統工芸近畿支部展 京都新聞賞受賞

 

横山直範 陶歴

元京都市産業技術研究所研究部長  京都美術工芸大学特任教授 

  京都市立芸術大学非常勤講師  独)京都市産業技術研究所講師

  東洋陶磁学会会員  日本伝統文化学会会員

1980年 信州大学大学院工学系研究科修士課程(ガラス工学,粘土工学)修了

1981年 京都府立陶工職業訓練校(図案科)卒業

1980~1989年 

    昭和製陶株式会社 勤務 (彫塑家 船津英治氏、陶芸家 加藤庄氏に師事)

1989年~2014年 

    京都市産業技術研究所 勤務

    陶磁器技術(釉薬・素地・焼成)研究に従事

2014年~京都美術工芸大学 勤務

平井明 陶展 ~記憶の層~

2018.01.22 更新

平井明

平井さんは、有機的なフォルムに沿って線状の加飾が施された、端正な造形を制作されます。

 

この線状の加飾は「彩紋積層」と呼ばれ地層のイメージからつくられたものです。 奈良県の唐古・鍵遺跡からほど近い場所に工房を構える彼は、風化した遺跡からの出土品と、自身の心の奥底の記憶との間にかすかな共通点を感じ、その感覚を具現化しようと制作されています。また、それを見た人の感覚が、彼自身の抱くかすかな記憶の感覚と共鳴すれば、と考えておられます。

 

本展では、オブジェを中心に器なども展覧いたします。あなたの「記憶の層」を辿りながらご覧になってはいかがでしょうか。

 

 

平井明 陶歴

1975年 奈良市に生まれる

1994年 京都府立陶工高等技術専門校 卒業

     宇治 朝日焼にて修行(2000年まで)

2000年 唐古・鍵遺跡のある奈良県田原本町にて独立

2006年 日本伝統工芸近畿展「新人奨励賞」(以降 毎年入選)

     「日本経済新聞社賞」(2013年)

     「奈良県教育委員会教育長賞」(2015年)

     「日本工芸会賞」(2016年)

2011年 日本伝統工芸展 入選

     (以降 2014~2018年 毎年入選)

2015年 陶美展 入選

     「茨城交通賞(優秀賞)」(2016年)

 

  現在 日本工芸会 正会員

 

隠れた京焼 – ファインセラミックスの世界 –

2017.12.15 更新

hagaki

京都陶磁器協会は、作家・窯元・原料販売所等の有志の集まりによって構成される団体で、その中には電磁紡織器部という部会が存在しています。

 

この電磁紡織器とは、清水焼の関連産業として明治20年前後に、碍子製造より始まり、明治期末には水力発電開始事業の活発化に伴い、電気機器用の陶磁器を製造し始めました。
明治39年には松風嘉定が松風陶器合資会社を設立し、京都陶磁器試験場長 藤江永考、京都大学教授工学博士 小木虎次郎などの援助により、普通高圧碍子の研究に成功、
ついで特別高圧碍子を製造し始めました。

 

これにより、京都の電磁器製造は一躍名声を博し、海外輸出を行うまで成長しました。

この成功に刺激され、他産地でも一般の陶磁器製造から転業・兼業する者が現れましたが、京都は群を抜く高品質でした。

大正期に入り、第一次世界大戦による内需の拡大に伴い、電磁器の需要は大きく高まり、京都の陶磁器業界における影響力も大きくなっていきました。
第二次世界大戦下においては、京都陶磁器統制組合が設立され、原料や燃料、又、それらの運搬などの配給を行う組合にも、多くの電磁器製造業者が参加し、高級品が否定され多くの作家・窯元が苦しんでいた、京焼の暗黒期を支えてきました。

 

 弊協会は、旧統制組合の資産を母体とし、京都の陶磁器業界の普及進行のための事業を行う為、昭和28年に設立されたもので、その構成員として電磁器紡織器を製造する者が加入している、全国でも稀有な陶磁器関連団体です。

古くは明治期より、京焼と共にあった電磁紡織器ですが、現在は、「京都」や「京焼」とのイメージから離れてしまっています。
そこで、本展では京都より発信されている、隠れた京焼として紹介し、現代を生きる焼き物の知られざる姿をご覧いただければ幸いです。

 

干支の京人形展

2017.12.04 更新

2017干支展
 
 
今年も年の瀬となりました。
 
さて、弊館では今年の締めくくりに「干支の人形展」を開催いたします。
 
来年は戌年です。
 
古来、酉年は作物などが実った最盛期の状態といわれ、
その次の戌年は草木が枯れて冬に移り変わる状態といわれています。
 
そう聞くと物寂しい印象ですが、
来る春に新しい命が芽吹くための重要な時期といわれています
 
本展では、すべて陶人形ですが趣向を凝らした様々な作品が並び、
なかには表面に和紙やちりめんを施したものなど、多彩な人形たちが競演します。
 
 
来る実りある1年を願って、お気に入りの陶人形と出会いに来られてはいかがでしょうか。
 
 
〈出展者〉
・小田晋司
・小田雅宏
・島田耕園
・土田博之
・(株)リュウコ堂
 
 

竹村繁男 陶展~灰釉の色彩~

2017.12.04 更新

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竹村さんは天然の植物灰を調合した釉薬で、様々な色彩と表情を生み出します。

灰釉の歴史は古く、現代においても多くの作家が研究を行っていますが、竹村さんはヒマワリやブドウ、イチジクなど一般的には用いられない植物を燃やして灰を作り、

それを調合して独自の色彩を生み出します。掲載写真の作品はヒマワリの灰釉が掛けられていますが、不思議と花と同じ黄色に発色しています。

 

本展では、色とりどりの灰釉をまとった壺や食器など、様々な器を展覧いたします。

それぞれの色がどんな植物の灰から生まれた色なのか、想像しながらご覧になるのも楽しいのではないでしょうか。

 

 

 

〈竹村繁男 陶歴〉

 

1953年 京都山科に生まれる
1972年 京都市立日吉ヶ丘高校陶芸科卒業 木村盛伸先生に師事する
1975年 第四回『日本工芸会近畿支部展』初入選 以来毎年入選
1980年 独立し、山科に大日窯を開窯する
1988年 第三十五回『日本伝統工芸展』入選
1989年 『土の子会』結成
1996年 第二十五回『日本伝統工芸近畿

展』奨励賞受賞
1998年 第五十三回『新匠工芸会展』入選
2007年 第三十六回『日本伝統工芸近畿展』

京都府教育委員会教育長賞受賞
2008年 日本工芸会陶芸部会正会員による、

第三十六回『新作陶芸展』日本工

芸会賞受賞
2010年 第三十九回日本伝統工芸近畿展に

て鑑査委員に就任

 

日本工芸会正会員

京都府美術工芸作家協会会員

 

市岡和憲 陶展 ~喫茶道具に出会う~

2017.10.15 更新

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市岡さんは極めて高いロクロ成形の技術で喫茶道具を制作されます。

その中でもとりわけ急須は、小さいパーツの接合やバランスなど難しい点が多い道具です。

市岡さんの急須を見ると、その精緻な仕事から、幕末の京焼三大名工といわれる青木木米の仕事を思い起こします。

磁器の極めて薄い急須を、ロクロで挽くことができる陶工は、今となっては稀有な存在です。

市岡さんは「家にあると、心が豊かになる」そんな作品を目指しながら毎日作陶されています。

本展では、今様喫茶道具を展覧いたします。皆様と喫茶道具のこころ豊かな出会いを願います。

 

 

〈 市岡和憲 陶歴 〉

 

1989 村田亀水に師事する

1996 独立 現在に至る

2007 技術参考作品(急須)を京都市が買い上げる

2010 第39回日本伝統工芸近畿展(急須)入選

             以降、第40・41・44回展入選

2012 第26回日本煎茶工芸展入選

2013 単室薪窯築窯

2015 第62回日本伝統工芸展(急須)入選

森里龍生 陶展 ~染付とその先~

2017.10.15 更新

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森里さんは染付の花と、奥深い色調の釉薬との調和が美しい器を制作されています。その作風に最近新たな技法が加わりました。

それは撥水剤で釉薬をはじくことで文様を描く技法で、器の外側に施されるものです。

描かれた文様は表面張力で立体的になり、その質感は、皮に漆を施す「印伝」に似た魅力があります。

この技法は、染付とは関係の無いように思いますが、撥水剤で文様を描く工程には、染付で祥瑞を描いていた経験が活きているそうです。

本展では、この新技法のシリーズをメインに食器・酒器・茶道具などを展覧いたします。

魅力的なお仕事を、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。

 

 

 

〈 森里龍生 陶歴 〉

 

1963 森里忠男(走泥社)の長男として生まれる。

1984 京都府立陶工専門校 成形科修了

1985 専攻科修了

   日展会員 故加藤巌先生に師事 染付磁器を作陶 

1993 龍紘窯を命名

   以降個展、グループ展を中心に活動

2003 土と石[+][-] 森里龍生展[個展]

   京都高島屋美術部 美術工芸サロン‘06‘08‘11‘13年開催

2004 森里龍生作陶展

   ギャラリー杉・秋田

2007 染付 森里龍生展

   ぎゃらりいおくむら・東京

2015 森里龍生作陶展

   京都高島屋美術部 美術工芸サロン‘17開催

 

「黒彩小紋椿水指」  

「黒彩小紋椿抹茶盌」2017年

第59回京都色絵陶芸展

2017.10.15 更新

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今年も本会館が色絵一色に染まります。毎年好評の「京都色絵陶芸展」を開催いたします。

1階会場は、審査により選ばれた作品展示と、人気の立命館茶道部による呈茶席を設けます。

ここでは自分の好きな抹茶盌を選んで、その盌で抹茶をお召し上がりいただけます。

 

2階会場は、「酒器」をテーマに各々が趣向を凝らした逸品が並びます。

ちょうど東山も錦に色付くころ、色絵の錦に包まれてはいかがでしょうか。

 

<京都色絵陶芸協同組合の歩み>

1945年 高度な色絵技術、幅広いデザインを要求される中、組合発足

1958年 第1回上絵陶芸展を京都府ギャラリーにて開催

1960年 この年より陶芸展をコンクール形式で開催

    技術、デザインを競い合い、レベルの向上を図る展覧会として今日まで継承されている

1995年 組合創立50周年記念「上絵陶芸展」を京都府文化博物館にて開催

     これを機に技能者グループ・色絵デザイナーとして

    「京のやきもの色絵の創造展」を全国のデパートにて開催

2011年 「京都色絵陶芸展」をこの年より京都陶磁器会館にて開催

    呈茶席や和菓子とのコラボなど、新しい趣向を凝らした取り組みを開始

2015年 創立70周年を迎え、新たな色絵の世界を創造するべく、組合員一同研鑽をつんで今に至る

 

主催 一般財団法人京都陶磁器協会  京都色絵陶芸協同組合

後援 京都府 京都市 京都商工会議所 京都新聞

   京都陶磁器協同組合連合会 京都陶磁器卸商業協同組合

協力 立命館大学茶道研究部

   大谷園茶舗

京都きものパスポート2017~2018 協賛事業

丹下裕史・郁 陶展 ~静かな叙情詩~

2017.10.15 更新

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 丹下夫妻の作品はどちらも静かなたたずまいの中に深い叙情性を感じます。

柔らかな肌合いの青白磁でシンプルな造形のオブジェを制作する、裕史さん。      

綿密な計算のもと、薄く成形された磁器が焼成途中で変形することによって生まれる造形は独特の存在感を孕みます。

 

淡い色彩をまとった器や可愛らしい造形を制作する郁さん。

葉を押し付けることによって施された独自の下絵が、釉薬の内側から豊かな色彩を醸し出します。

本展では、裕史さんのオブジェと、郁さんの器・干支や動物の置物などを展覧いたします。

 

暦の上では冬にさしかかる折、お二人の紡ぎだす「静かな叙事詩」に包まれてはいかがでしょうか。

 

〈 丹下 裕史 陶歴 〉

1991 京都市立芸術大学大学院美術研究科陶磁器修了

1987 朝日陶芸展 朝日陶芸奨励賞

1999 朝日現代クラフト展 奨励賞

          京都工芸美術作家協会展 協会奨励賞

2010 京都工芸美術作家協会展 協会奨励賞

 

〈 丹下 郁 陶歴 〉

1993  京都市立芸術大学大学院美術研究科陶磁器修了

1991  朝日陶芸展 朝日陶芸秀作賞(’93)

          朝日現代クラフト展(’94、’95、’96、’00) 

2007 京都美術工芸新鋭選抜展(審査員推奨作品 )

2016 伊丹国際クラフト展