山口直人 陶展 ~閑(しずか)をあじわう~

2019.02.04 更新

山口直人

 山口直人さんの作品は、やさしい風合いの食器で、とりわけ織部釉の器が人気です。

 彼は、自身の食器が使われることによって、それを使う人が慌ただしい日常のなかにも、ほっとする豊かさや喜びを見出せるような魅力を目指し作陶しておられます。 そのような意識が、何気ない使いやすさや優しみに現れています。

 本展では、日常の食器を中心に大物も展覧いたします。 日常のなかに「閑をあじわう」ひとときを届けてくれる、山口さんの器の世界をお楽しみ下さいませ。

 

山口直人(やまぐち・なおと)陶歴

 

1972年 北海道生まれ 西神戸育ち
2008年 京都伝統工芸大学校卒業
2009年 京都東山にて作陶

2011年 京都山科に工房移転
2012年 第45回青窯会作陶展 京都中央信用金庫理事長賞受賞
2014年  第47回青窯会作陶展 京都信用金庫理事長賞受賞

個展     朝日陶庵 アートサロンくら(2014,17)  京都髙島屋(2017)

グループ展  京都髙島屋 うつわやめなみ 京都陶磁器会館  他

Yuko Irie Solo Ceramic Exhibition – Dona ceramic studio

2019.01.30 更新

ドナセラミックスタジオ

Dona(Dona Ceramic Studio/ドナセラミックスタジオ)

とは入江佑子(いりえ ゆうこ)氏が展開するブランドである。

decorate-origin-nature-artをテーマに 
陶器の新たな表現と可能性を追求し、
幅広い作品を展開している。
また、自然界にインスピレーションを受けながら
シンプルで個性的なモノづくりを目指している。

 

本展覧会は自然界の中でも「海」に焦点をあて、

海の砂そのものの存在感を放つ壺をメインに、

オブジェや器、アクセサリーが空間を彩る。

 

■略歴■

Dona ceramic studio

入江佑子 Yuko Irie

1980- 京都市に生まれる

2004- 京都造形芸術大学 美術工芸学科 陶芸コース卒業

2015- Dona ceramic studio ブランドを立ち上げる

丹下郁 陶展 -息づく彩文-

2019.01.16 更新

丹下郁2019

丹下郁(たんげ いく)氏は、京都府宇治市の山間に自宅兼工房を構える陶芸家である。

半磁器の白い土に、自宅周辺の野山で摘んだ自然な草花を押して模様を作り上げている。

 

イメージを頭の中に描きながら、一枚一枚の葉を自然のままの形状を活かして絶妙なバランスで並べていくのは、彼女の感性の成せる業だ。

 

注意深く白いキャンパスにのせていくように彼女は鮮やかな色を柔らかい形で作品に落とし込み、その工程によって誰にも真似できない世界観が生まれる。

 

今回の展覧会では、春の食卓に合わせて選んだ食器や、動物の形をかたどった小さな置物が並ぶ。

日が柔らかくのどかに照る春の季節に、摘みたての色彩をまとった一点ものを選びにお越し頂きたい。

 

 

丹下 郁 略歴

1993 年 京都市立芸術大学大学院美術研究科陶磁器修了

2003 年より  京都府宇治市にて制作

1991年 朝日陶芸展 朝日陶芸秀作賞(’ 93)

2007 年 京都美術工芸新鋭選抜展(審査員推奨作品 )

2016 年 伊丹国際クラフト展

他、 個展、グループ展等多数

山本真実江 陶展 ~Drawing my daily~

2019.01.08 更新

山本まみえ.tif

山本真実江さんの作品は、ユーモラスな躍動感あふれる作品が魅力的です。

山本さんは、自身が経験したり思いついた物語を作品化しますが、ときには具象の造形を用い、ときには器の形を借り、形状も技法も様々です。 

またあるときは、陶芸の枠を超えて版画で制作することもあります。 

 

空想と現実、平面と立体など枠にとらわれることなく、縦横無尽に駆け巡りながら生み出される作品たちは、みる人に元気を与えてくれます。

 

本展では、器とオブジェ、版画の作品を展覧いたします。 日々紡ぎだされる彼女の「Drawing My Daily」の世界をお楽しみ下さいませ。

 

 

山本真実江(やまもと・まみえ) 陶歴

 

1992年 京都府生まれ

2010年 京都市立銅駝美術工芸高等学校 陶芸専攻 卒業

2015年 京都市立芸術大学 美術学部 工芸科 陶磁器専攻 卒業

2016年 École nationale supérieure des Arts Décoratifs Image imprimée

(フランス)交換留学

2017年 京都市立芸術大学大学院 修士課程 工芸専攻陶磁器分野 修了

賞歴

2009年 第30 回美工展 市長賞

2014年 京都市立芸術大学作品展 同窓会賞

2018年 京都花鳥館賞奨学金  優秀賞

 

 

 

 

 

 

 

 

『Tattow』

陶器・木版画

川瀬理央 陶展 ~刻~

2019.01.08 更新

川瀬理央

川瀬理央さんの作品は、樹木の枝ぶりのように、細やかに増殖する造形が魅力的です。

 作品のフォルムに器形を用いることによって、複雑な細部を持ちながらも、端正な印象を受けます。 川瀬さんは、樹木にも器にも魅力を感じておられますが、両者に共通して「刻まれてきた時間」を感じるところに、心惹かれるそうです。 そのような意識から生み出される作品群は、「刻」と名付けられて、今なお成長し続けているような、強さと儚さが共存しています。

 本展では、「刻」のシリーズを一堂に展覧いたします。 緻密で力強い作品群の世界をお楽しみ下さいませ。

 

川瀬理央(かわせ・りお)陶歴

1990 大阪生まれ

2014 京都精華大学 芸術学部 素材表現学科 陶芸コース 卒業

2016 ~ 大阪産業大学 デザイン工学部 建築・環境デザイン学科 非常勤助手

個展 2014 「Flash Point」spectrum gallery・大阪

2017  ギャラリー白3 ・大阪

グループ展

2018「陶芸の提案-手に伝わる-」ギャラリー白・大阪

「創工会企画 新進作家5人展」京都文化博物館・京都

企画展・公募展

2014「灯りと華のプロムナード」赤井家住宅・三重

2015「京畿世界陶磁ビエンナーレ」利川世界陶磁センター・韓国 (入選)

2017 「第11回国際陶磁器展美濃」セラミックパークMINO・岐阜(入選)

 

 

作品タイトル『刻 2018-3』

京焼の未来展 テーマ豆皿

2018.12.28 更新

京焼の未来展

 京都府下の若手作家の公募展、「京焼の未来展」を開催いたします。 今回のテーマは「豆皿」です。 10㎝以内という規定の中で、最大限の技術と情熱が注がれた力作のうち、審査を通過した秀作がならびます。

 一般財団法人京都陶磁器協会では、「京焼」を後世に伝える事業を行っています。 今回は、京焼の未来を担う若手作家にとって、京都が明るい未来を描ける地域となるために、本展を企画しました。 与えられたテーマの中で、新たな発想やデザイン、表現方法を使った作品が生まれ、その革新が伝統となり、京都における焼き物文化が未来へ継承されていくことを望んでいます。

 

 

審査員〈敬称略〉

清水六兵衞(陶芸家)

石橋裕史(陶芸家)

中野仁人(京都工芸繊維大学 デザイン・建築学系 教授)

栗栖正博(たん熊北店)

山田久枝(NPO法人 食空間コーディネート協会 近畿支部長)

 

主催 一般財団法人京都陶磁器協会 京都陶磁器協同組合連合会

後援 京都府 京都市 京都新聞 NHK京都放送局 KBS京都

藤信知子 陶展 ~貴方がわたしで私はあなた~

2018.12.28 更新

藤信知子

 藤信知子さんの作品は、可愛らしい天女など、独特な表情のモチーフを取り入れたオブジェや器が魅力的です。

「陶芸の固定観念に縛られず、奇抜さ・面白さといったユーモアを大切に、、、」と語る彼女の作品は、独自の魅力にあふれています。 しかし、その魅力には伝統的な陶芸の美質が取り入れられているのです。 鋭い彫りで加飾された生地に、透明の色釉を施すことによって、鋭いラインは優しくなります。また、凹凸に沿って釉薬の厚みが変わることによって、グラデーションが現れ、加飾が立体的に見えます。 この彫りと透明釉の組み合わせは、伝統的な技法「影青」の応用といえ、作品の奇抜さを引き立てています。

本展では、器やオブジェを展覧いたします。 素敵な世界をお楽しみ下さいませ。

 

 

藤信知子(ふじのぶ・ともこ) 陶歴

 

1988年 大阪に生まれる

2010年 京都精華大学芸術学部素材表現学科陶芸専攻卒業

アジア現代陶芸‐新世代の交感展(韓国)

2011年 トーキョーワンダーウォール公募

  立体・インスタレーション部門

入選

2012年 京都精華大学大学院芸術研究科

博士前期課程陶芸専攻修了

京都美術・工芸ビエンナーレ2012

入選

岡安真美 陶展 ~幻覚風景~

2018.12.28 更新

岡安真美

岡安真美さんは、カラフルな釉薬の粒を施した「arale」シリーズの作品で人気を博してこられました。

 彼女は、幼少期に数字に性格のようなものを感じておられ、そのイメージを粒に投影したのが「arale」シリーズです。 2017年からは、器形の作品だけでなく、りんごやティッシュなどの具象モチーフに粒を施した「記憶」シリーズが新展開されました。 モチーフに対する関心と粒に込められた彼女の想いが、幻想的な存在感を醸し出しています。 

 本展では、「記憶」シリーズのオブジェを中心に展覧いたします。 彼女の紡ぎだす「幻覚風景」の世界をお楽しみ下さいませ。

 

岡安真美(おかやす・まなみ) 陶歴

 

1984年 福井県生まれ

2007年 京都嵯峨芸術大学短期大学部美術専攻科美術専攻卒業

2013年 高島屋京都店 美術工芸サロン「色器」

2015年 京都高島屋 美術工芸サロン「arale」

2016年 アートサロン山木/大阪

  岡安真美展

2017年 GALLERY sophora

/京都「きおくのかたち」 

2018年 神戸DAIMARU

 アートステージ 個展

有田国際陶磁展

入選

古代がつくられるとき Anthropological Art Project,feat. 多田恵子

2018.11.21 更新

アープ

 

Anthropological Art Project(アープ)とは文化人類学の視点でアートを実践するプロジェクトです。

今回は「古代とは想像の産物」であるというテーマのもと、陶芸作家の多田恵子が作成した陶板や土器が発見され、それを研究者が「〜文明」と命名するプロセスをパロディとして展示します。

発掘から、比較検証、論文の執筆、社会的評価といった一連の流れを再現し、あるモノがある文明へと置き換えられていく過程を作品として展示します。

(アープ代表 鈴木伸二)

 

Anthropological Art Project 略歴

 

2014年 活動開始

2017年 遺され村の美術展に参加

現在、フランスの公文書館で発見した史料をもとに写真集を製作中

多田恵子 陶歴

1973年 奈良県生まれ

1996年 大阪芸術大学工芸学部陶芸専攻卒業

青年海外協力隊陶磁器隊員として

モロッコ王国に赴任

現在、タイセイ陶芸教室主宰

関西を中心に個展、グループ展で発表

中村譲司 陶展 ~器の佇まい~

2018.11.02 更新

nakamura george

 中村譲司さんは、オブジェに器と幅広く制作される作家さんですが、最近は特に茶器などで高い評価を得ておられます。

 日本の居住空間は、独自の気候や文化の中でめまぐるしく変化し、それに伴ってインテリアも変化し続けています。

中村さんは器もインテリアの一部と考え、それが使われる空間を意識して作陶されています。 

 

 

そのような意識と国内外で積まれた研鑽は、しっとりした釉薬の肌や凛とした造形などの佇まいに宿っています。

 

 本展では茶器を中心に展覧いたします。中村さんの「器の佇まい」の世界をお楽しみ下さいませ。

 

 

中村譲司(なかむら じょうじ) 陶歴

1981年 大阪府生まれ

2003年 京都精華大学芸術学部造形学科陶芸専攻卒業

     河島浩三、喜信氏に師事

2012年 G-studio設立

     第24回工芸美術創工会展(京都文化博物館:京都)京都府知事賞

2013年  京展(京都市美術館:京都)京展賞

2018年 第3回 日本陶磁協会奨励賞関西展 (京セラ美術館:京都)奨励賞

 

コレクション

世界のタイル博物館/市の倉さかずき美術館/法然院/

ファエンツァ国際陶芸美術館

George Nakamura HP

http://george-nakamura.com/