陶芸家ひろすえ たかこ氏は
相国寺・上塔之段町にアトリエ・ショップ「うつわhaku」を主宰している。
「うつわhaku」のhakuは余白の「ハク」。
日常の生活の中では何ものにも縛られない時間や遊びの空間があることで、生活にゆとりが持て器を楽しむ余裕が生まれる。
器は、料理との余白や遊びがあることで、より料理の美味しさが際立つ。
そんな余白の提案をしたいという思いで作陶をしている。
彼女はもともと宇宙に関して強い関心があり、
化学的・物理的な法則によって作られた造形物を意識した表現技法を研究していた。
それに対して最近では、結晶や自然物を辿るようにして粒を積み重ねて作為的な造形物に挑戦し、
自然発生物と、人の手で作られた作為的な物の違いについて考えており、作家として変化の過程の段階である。
展覧会の題名である「transit」は「変化の過程」といった意味。
今回の展覧会では、「transit」の他、新緑の季節の食卓に合わせて選んだパステルカラーの器や花器、定番の器などが並ぶ。
陶芸家 ひろすえたかこ
イギリスの陶芸家ルーシー・リーの作品に出会い感銘を受ける。後にルーシー・リー本人と手紙の交流で本格的に陶芸の道へ。現在、うつわの作陶のみならず、個展やコラボレーション、陶立体やオブジェ作陶、陶芸教室やNHKドラマで陶芸技術指導も行っている。2018年より台湾にて展示販売。
陶 歴
2019年 4月 一般財団法人 京都陶磁器会館にて個展「Transit」開催
2018年10月 台湾 新光三越(台中、台南、高雄3店舗)にて展示販売
5月 台湾の老舗眼鏡ブランド「CLASSICO」にて作品と店舗の紹介
4月 アトリエ・ショップ「うつわhaku」を営業再開
1月 アトリエ・ショップ「うつわhaku」を京都 上京区上塔之段町へ移転
2017年12月 京都 建仁寺 両足院にて開催された「宇宙茶会」で使用される茶碗を制作
9月 一般財団法人 京都陶磁器会館にて個展「circle」
4月 蔦屋書店 京都岡﨑店にて展示販売
2016年12月 NHK-BSドラマ「雲霧仁左衛門3」にて俳優の柄本 明 氏に陶芸技術指導等
9月 西宮阪急百貨店にて展示販売
3月 三省堂書店「神保町いちのいち」池袋店(東京 池袋西武本店 )にて「彩り」展示販売
2015年 7月 祇園祭 蟷螂山を復興された方のご依頼により制作期間一年以上におよぶ陶立体作品を作陶
2014年11月 URBANRESEARCH 京都店5周年企画展
9月 うめぞのcafe&gallery「うつわ博」
5月 GALLERY MAISON D’ART 現代美術作家5人展
2013年 9月 GALLERY MAISON D’ART「月をめでる」makomo×うつわhaku 2人展
2012年11月 アートフェア Bodaijyu Expo ホテル大阪 客室にてギャラリーみやがわより展示販売
3月 epohke cafe にて結晶と陶の結晶についての食べられる展示「結晶」開催
2011年10月 アサヒビール大山崎山荘美術館 非公開茶室にて「大茶会」日菓×うつわhaku
6月 アートフェア京都 Hotel Monterey Kyoto 客室にて展示販売
3月 epohke cafe 毎月開催 季節の和菓子と器 「食べる展覧会」日菓×うつわhaku
2010年 2月 epohke cafe 「景色を食べる展」日菓×うつわhaku
2008年 うつわhakuとして制作活動を始める
2006年 京都市産業技術研究所 陶磁器本科 専修課程修了
1998年 朝日新聞主催「朝日現代クラフト」入選
1996年 京都精華大学 美術学部 造形学科 陶芸専攻卒業
1990年 京都市立銅駝美術工芸高等学校 陶芸科卒業