台湾の陶芸家、梁家豪さんは陶という素材の象徴的な姿といえる器形をもとにした陶造形で空間を構成します。
梁さんの創作活動にとって「空間」は長年のテーマで、これまで様々な試みを行ってきました。「器」は物を入れる役割を持つ、つまり空間を持った造形です。その器形の特徴を活かした造形物をいくつか組み合わせることにより、そこには造形物同士の関係性、つまり新たな空間が生まれます。本展では特に管状の形態を用いることにより、その関係性、「界」を探究します。
梁さんの造形が生み出す空間をご高覧くださいませ。
梁家豪(リャン・ジャーハオ)陶歴
2000 国立台湾芸術学院 工芸学系 卒業
2002 国立台湾芸術大学 造形芸術研究所 修士課程 修了
2009 国立シドニー大学 視覚芸術 博士課程 修了
個展・世界各国でグループ展多数
展覧会企画・研究・執筆など多数
国立台湾芸術大学
工芸設計学系 准教授
I.A.C(国際陶芸アカデミー)会員
写真「泥舟土痕シリーズ」
梁 家豪 陶展 ~界~
台灣陶藝家 梁家豪將象徵陶瓷素材原本樣貌的器皿作為基本造型,創造出空間。
對他的創作來說「空間」是多年的主題,他一直都在以此做各種各樣的嘗試。「器皿」具有盛裝物品的功能,也有空間的造型。以這種有器皿特徵的造型和組件配合中,產生了新的空間—各個組件造型之間的關係性。
在本次展覽,使用管的形狀去探討各個陶瓷造型空間之間的關係性—「界」。
歡迎大家蒞臨指導。
京都陶瓷器會館
策展人 下村一真
梁 家豪 簡歴
2000 國立臺灣藝術學院工藝學系學士BFA
2002 國立臺灣藝術大學造形藝術研究所碩士MFA
2009 澳大利亞雪梨大學視覺藝術博士PhD
國立臺灣藝術大學工藝設計學系 副教授(陶藝)
聯合國國際陶藝學會(IAC)會員
「泥舟土痕系列」
東京2020オリンピック・パラリンピックにちなみ、陶芸の技法やテーマを競技に見立てた「やきもの競技展」を開催いたします。本展は、「競技」ごとに7つの展覧会をリレー形式で行います。
第一種目は「削」です。始まりは白。白磁を削り作陶されている作家さんにお集まりいただきました。一言で削るといっても、シャープなもの、おおらかなもの、精緻なものなど、様々な作品が一堂に展覧されます。
競技を通して、選手も鑑賞者も熱狂するオリンピック・パラリンピックのような、熱気に溢れる展覧会をお楽しみ下さいませ。
出展者(五十音順)
川戸圭介(大阪) 五嶋竜也(熊本) 鹿谷敏文(福岡)
竹中浩(京都) 樋口奎人(大阪) 南繁樹(大阪)
2019年の「京焼の未来展」においてグランプリを受賞された、伊藤竜也さんの個展を開催いたします。
同展での受賞作品は、写真掲載作品と同じ「宙」シリーズで、その細工の技術が高く評価されました。伊藤さんのご実家の京焼の窯元、紫峰窯では、マグカップのハンドルをつける仕事をしばしばされていますが、その技術が「宙」に活かされているそうです。
本展では、「宙」シリーズの花器や豆皿のほか、独自の鉄釉「極光」の作品を中心に展覧いたします。伝統に根差した新しいかたちをお楽しみくださいませ。
伊藤竜也(いとう・たつや)陶歴
1988年 京都に生まれる
2009年 京都府立陶工高等技術専門校 成形科 修了
2010年 同校 研究科 修了
2014年 日吉開窯100周年記念コンペティション
「一般投票で選ぶグランプリ」 受賞
2015年 第37回京焼清水焼展「京都市長賞」受賞
写真作品名:
「鉄釉 まめ皿 宙」
瀬津純司さんは、「墨流し」を応用した独自の装飾技法で、器を作られています。
板状の土に様々な色の泥漿(液状の土)を垂らし、それを動かすことにより、表情豊かな模様をつくり出されます。
行く雲、流れる水が如く、自然に生まれる模様を長年の経験によりコントロールされ、日々進化を続けています。
本展では、花器を中心に様々な器を展覧いたします。唯一無二の瀬津さんの作品をお楽しみくださいませ。
瀬津純司(せつ・じゅんじ)陶歴
1975年 京都に生まれる
1998年 京都精華大学美術学部陶芸専攻 卒業
2002年 第31回日本伝統工芸近畿展「新人奨励賞」
2015年 第8回現代茶陶展
「TOKI織部優秀賞」
2016年 第9回現代茶陶展
「TOKI織部奨励賞」
百貨店・ギャラリーにて
個展・グループ展多数
公募展入選多数
写真作品名
「彩墨流花器」
京焼・清水焼の色絵の技法を広く披露する展示会、「京都色絵陶芸展」を開催致します。
皆様のご協力のもと、今年で61回目を迎える本展は、日々の仕事に飽き足らず、探求心を忘れずに創作し続ける当組合の作家や職人たちの展示販売会です。しっかりと伝統を継承したものや、現代的な新感覚のデザインなど、後世に伝えていきたい作品が一堂に展示され、こられた方々の心を魅了することでしょう。
また、新元号「令和」にちなみ、皇室の引き出物で有名な「ボンボニエール」をテーマに、工夫を凝らした色とりどりの作品も展示致します。展示場1階には審査対象の作品類と受賞作品、2階にはお求めやすい秀作などがならび、まさに一見の価値あり、ぜひお越し下さいませ。
京都色絵陶芸協同組合の歩み
1945年 組合発足
1958年 第1回上絵陶芸展を京都府ギャラリーにて開催
1995年 組合創立50周年記念上絵陶芸展を京都府文化博物館にて開催
「京のやきもの色絵の創造展」を全国のデパートにて開催
2011年 「京都色絵陶芸展」を これより
京都陶磁器会館にて毎年開催
2015年 創立70周年記念展開催
2020年 創立75周年記念展開催予定
主催:一般財団法人京都陶磁器協会
京都色絵陶芸協同組合
後援:京都府
京都市
京都商工会議所
京都陶磁器卸商業組合
京都陶磁器協同組合連合会
京都新聞
今年も年の瀬となりました。
さて、弊館では今年の締めくくりに「干支・子展」を開催いたします。
2020年は庚子(こうし)です。
また、子(ねずみ)は、「子孫繁栄」の象徴でもあり、
「子年は繁栄」の年と期待されます。
真面目にコツコツと働き、環境への適応能力も高いねずみ。
新春に皆様の元へ「幸せを運ぶ子」を、お選びいただければ幸いです。
〈出展者〉
・小田晋司
・小田雅宏
・島田耕園
・土田博之
・(株)リュウコ堂
京都工芸繊維大学野口研究室(インテリアデザイン)が空間演出する、
陶器をつかったアクセサリーのマルシェです。
「京焼を楽しく知る」をコンセプトとして掲げています。
京都で生まれる陶磁器の魅力を、アクセサリーという身近なもので表現することで、
より多くの人に京焼の魅力を伝えることができたらと思っています。
アクセサリー作家は京都を拠点に活動しており、
その多くはうつわや花器なども製作しています。
パーツから思い描くものを生み出すことのできる、陶器のアクセサリーは、多くの工程を要しますが、
一つ一つが手作りのため、それぞれに独特の味わいがあります。
美術品を身に着ける感覚で毎日使って頂く事で、あなたの毎日を彩ります。
自分へのご褒美に、誰かへの贈り物に、ちょっとした手土産に、
「とっておき」を選んでください。
出品予定作家:
ayako.ceramics(小川 文子)/katou kumiko(加藤 久美子)/このは陶房(佐藤 健太)
花本幸/Käthe(カーテ 仲山 和紀)/KiKi(細川 恵)
ZIPANGO(入江 孝典)/芙蓉窯せらみ屋(藤原 芙由美)
清水朋花は、大学にて陶磁器の制作を学び、現在は京都・山科にて作品を制作している。
清水の関心は、動物の生きぬくための行動や、植物の育ち方に見られる構造など、動植物から引き出した「生きるかたち」にある。
本展に向けては、動物同士で見せる動きや、また人間を意識した動物の見せる動きなど、様々な環境に生きる動物たちの、状況によって見せる動きや表情の違いに着目し、作品を制作している。
これまで世界中で、信仰や畏怖、親しみなど、人間との様々な関係性で、何度も土で象られてきた動物たち。清水のつくる動物は、どのような眼差しを携えるのか。その眼差しはなぜ陶のかたちに留められているのか。作家の視線の先を、ご覧いただきたい。
清水朋花(しみず・ともか)
1994年 大阪生まれ
2018年 京都市立芸術大学工芸科陶磁器専攻卒業
現在 京都市山科区の清水焼団地で制作
受賞歴
2017年 わん・碗・ONE展 京都陶磁器協会賞
2018年 京都市立芸術大学作品展 市長賞
作品名「冬に埋もれる」
京都府亀岡市で作陶する真鍋元気(まなべ・げんき)氏。
幼いころより広大な青空に自由を感じ、青は生きる活力をくれる特別な色であると考えていた。
現在は空を切り取ったような青色に魅せられ、空碧(くうへき)と名付けた青の釉薬を用いた作品を中心に作陶。
山々に浮かぶ雲海や果てしない水平線を意識した模様が彼のオリジナルの表現だ。
今回の個展では空碧作品だけでなく、青瓷・黄瓷、そして朝日をイメージした茜空(せんくう)釉を用いた
酒器や花器、抹茶碗など真鍋元気氏の世界観を幅広く展開する。
【略歴】
1978 京都生まれ
1999 京都伝統工芸専門校 陶芸コース 修了
清水焼窯元 嘉峰陶苑 勤務(6年)
2007 京都産業技術研究所工業技術センター陶磁器コース専修科 修了
2008 京都伝統工芸館 初個展(2009年2回目)
2010 清水寺朝日堂ギャラリー「くら」 個展(2012、16、18個展)
2011 大丸・京都店 美術品売場 個展(2013、16、18個展)
2012 京都府・イタリア・トスカーナ州デザイナー招聘事業参加
2013 JR名古屋・髙島屋 ギャラリー「暮らしの手技」 個展
ルーブル美術館 世界の伝統的工芸品見本市出品
2014 大阪高島屋 和食器特選ギャラリー 個展(2015年2回目)
2017 フランス・パリ日本文化会館 出品
【賞歴】
2002 たち吉『京都陶芸の新しい芽』 奨励賞(2003年入選)
2011 国民文化祭・京都 美術展「工芸」 入選
2012 全国現代クラフト展 特選
2013・2016・2019 日本伝統工芸近畿展 入選
【TV】
2013 KBS京都 京都ふらり~「特集 明日の京都を創る人々を訪ねて」出演
(住所)〒621-0018 京都府亀岡市大井町小金岐1丁目13-6
(電話・FAX)0771-20-8362
ざわめく葉や木々を揺らす風、うねる水流などが一見自由に描かれたように感じられるうつわたち。加藤和宏氏の作品は、その自然な風合いからは想像できないほど、造形と図柄が綿密に計算され、様々な「動き」を取り込みつくられています。
蝋抜きの技法により、蝋に弾かれ生み出された釉薬の細い線は、自然の中のうごめきを、直接描かれた線とは異なる様子で紋様に変化させます。もこもこもことした造形たちは、球体状から、手の中で動き出すように形づくられていきます。
自然や手の様々な動きが、土ならではの穏やかな白や茶色に取り込まれ創られたうつわの数々を、じっくりとご覧ください。
加藤和宏(かとう・かずひろ)陶歴
1956年京都府生まれ。京都府長岡京市和光陶苑にて作陶のち、現在は滋賀県大津市北比良へ工房を移転。比良麓湖窯主宰。
嵯峨美術短期陶芸科卒業
京都市工業試験場伝統産業後継者養成研修修了
京都府立陶工訓練校成形科卒業
日本工芸会正会員
滋賀県工芸美術協会会員
大阪青山大学非常勤講師
箕面学園福祉保育専門学校非常勤講師