東京2020オリンピック・パラリンピックにちなみ、陶芸の技法やテーマを競技に見立てた「やきもの競技展」を開催いたします。本展は、「競技」ごとに7つの展覧会をリレー形式で行います。
6つ目の競技は「命」です。「生命感」や「生命観」といったキーワードは、陶芸だけでなく美術工芸全般の制作・鑑賞の双方にとって、重要な要素の一つです。本展では、そのテーマに沿う、ベテラン作家と若手作家の中から、抽象表現と具象表現を1人ずつ、計4名の作家にご出品頂きます。奇しくも特に「命」について考えさせられる時世ですが、いかなる逆境にも負けない展覧会でありたいと思います。
競技を通して、選手も鑑賞者も熱狂するオリンピック・パラリンピックのような、熱気に溢れる展覧会をお楽しみ下さいませ。
出展者(五十音順)
井尻杏那(京都)
杉浦康益(神奈川)
武村和紀(京都)
Peter Hamann(兵庫)
※諸般の事情により、第4回の「光」は2021年8月13日(金)~8月25日(水)へ、第5回の「磨」は2021年6月25日(金)~7月7日(水)に延期になりました。
堀尾泰彦氏は、べっ甲釉、油滴を中心とした鉄釉と、様々な景色を生じる色釉など多数の釉薬を巧みに用いて制作しています。
作品はどれも表情豊かで奥ゆきを感じさせ、色の異なる作品を並べた様は、さながら宇宙のようです。中でもべっ甲釉の深みとあでやかさは目を引きつけて離しません。
本展では、食器や酒器、茶器、また花器や香器を展覧いたします。
お気に入りの品を見つけていただき、それが家で過ごす時間を楽しむ一助となれば幸いです。
〈 堀尾泰彦 陶歴 〉
1959 京都東山五条に三代目堀尾竹荘の次男として生まれる
1982 京都市立芸術大学工芸科陶磁器専攻卒業 卒業制作大学買い上げ
1984 同大学大学院修了
京都府工芸美術展・京展・中日国際陶芸展・陶芸ビエンナーレ・国際陶芸展美濃・京都工芸ビエンナーレに入選。
京都・大阪・岡山・横浜・日本橋高島屋にて個展・二人展を開催。その他各地で個展グループ展多数。
NHK岩ヶ谷陶芸教室 講師
京都府亀岡市の東別院町で作陶する森本真二(もりもと しんじ)氏。
気持ちが停滞してしまいそうな空気に負けず、新しいことに挑戦する気持ちを土と炎にのせて、本展覧会の作品を生み出しました。窯の中で長い時間をかけて焼き上げられる作品の色合いには、複雑に混ざり合いながらも調和のとれた美しさがあります。
うつわと花入れ、茶盌や酒器など様々な作品をご用意しております。ぜひご高覧ください。
<宋永窯 森本真二 陶歴>
1963 京都に生まれる
1986 京都市工業試験場伝統産業研修専攻科修了
1987 京都府陶工職業訓練校成形科修了
1991 山梨県増穂にて登窯・穴窯焼成を担当 池田満寿夫氏らの焼成を担当
1992 京都市山科、清水焼団地において新工房を開く 国際陶磁器展 美濃’92初入選
1993 大阪阪神百貨店にて個展以後毎年全国の百貨店、画廊にて精力的に展覧会を開催
1998 京都・山科の工房を亀岡・東別院の地へ移す
1999 リッツ・カールトン・ホテル大阪にて茶会と個展
2015 銀座松屋にて20回目の記念個展を開催
赤織部と天目、穴窯焼成を中心に現在に至る。
京都工芸繊維大学野口研究室(インテリアデザイン)が空間演出する、
陶器をつかったアクセサリーのマルシェです。
「京焼を楽しく知る」をコンセプトとして掲げています。
京都で生まれる陶磁器の魅力を、アクセサリーという身近なもので表現することで、
より多くの人に京焼の魅力を伝えることができたらと思っています。
アクセサリー作家は京都を拠点に活動しており、
その多くはうつわや花器なども製作しています。
パーツから思い描くものを生み出すことのできる、陶器のアクセサリーは、多くの工程を要しますが、
一つ一つが手作りのため、それぞれに独特の味わいがあります。
美術品を身に着ける感覚で毎日使って頂く事で、あなたの毎日を彩ります。
自分へのご褒美に、誰かへの贈り物に、ちょっとした手土産に、
「とっておき」を選んでください。
出品予定作家:
ayako.ceramics(小川 文子)/katou kumiko(加藤 久美子)/このは陶房(佐藤 健太)
/Käthe(カーテ 仲山 和紀)/KiKi(細川 恵)
新型コロナウイルスの感染防止の観点より、誠に申し訳ございませんが、開催を延期とさせていただきます。
どうぞご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
中村ヒカルさんは、手びねり成形による有機的な造形を細かな装飾で覆い尽くします。
彼女にとって作品を作ることは、生活のなかで積み重なったネガティブな感情を空想によってポジティブなイメージへと変化させる行為といいます。様々な色の作品がありますが、いずれも、装飾で全面を覆い尽くします。その装飾で覆い尽くされる作品に自身の心情を投影することにより、安心感を得ているそうです。そうした思いで土に向き合うことによって生まれる作品は強いエネルギーを孕んでいます。
本展では、オブジェを中心に展覧いたします。中村さんの作品の世界をお楽しみ下さいませ。
中村ヒカル(なかむら・ひかる)陶歴
2016 個展「カイブツ、あなたのおともだちになりたい」(ギャラリーマロニエ)
2017 京都造形芸術大学卒業展 奨励賞
わん・碗・ONE展2017 優秀賞(京都陶磁器会館)
2018 個展「HAPPY BIRTHDAY」(同時代ギャラリーコラージュ)
子供服の店「Familiar」神戸本店 展示花器の制作
2019 京都造形芸術大学大学院
修了展 優秀賞
アーティストフェア京都
(京都文化博物館)
スターバックス京都バル店
作品展示
「Beginning #6」
新型コロナウイルスの感染防止の観点より、誠に申し訳ございませんが、開催を延期とさせていただきます。
どうぞご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
東京2020オリンピック・パラリンピックにちなみ、陶芸の技法やテーマを競技に見立てた「やきもの競技展」を開催いたします。本展は、「競技」ごとに7つの展覧会をリレー形式で行います。
5つ目の競技は「磨」です。陶器は表面を磨いて滑らかにすることにより、強度が増し、汚れが付きにくくなります。そのような実用性からはじまり、世界中の様々な地域で「磨く」技法が発展してきました。現代では実用性だけではなく、その質感の美しさをオブジェに応用する作家もいます。
競技を通して、選手も鑑賞者も熱狂するオリンピック・パラリンピックのような、熱気に溢れる展覧会をお楽しみ下さいませ。
出展者
秋山陽(京都) 鯉江廣(愛知) 重松あゆみ(兵庫)
Leonardo Bartolini(イタリア出身・熊本) Marcello Pucci(イタリア)
新型コロナウイルスの感染防止の観点より、誠に申し訳ございませんが、開催を延期とさせていただきます。
どうぞご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
木村巳奈子さんの作品は、使いやすく落ち着いたおしゃれな器です。
たとえば、木村さんの作る急須は手がやや大きく感じますが、手になじみやすい大きさに作られています。また、蓋を開けてみると茶漉しなども丁寧に作り込まれています。手に取ることにより、使うことにより、さらに魅力が感じられる器です。
本展では、赤絵、鉄絵、染付など様々な急須などの茶器を中心に展覧いたします。
生活の中になじむ「いつものうつわ」をお手に取ってご覧くださいませ。
木村巳奈子(きむら・みなこ)陶歴
1994年 京都精華大学 陶芸専攻 卒業
個展・グループ展
ギャラリーにしかわ 京都(2008、‘10‛ 13 ‛16 ‛18)
ギャラリーCENTINNIAL/MANIFESTO GALLERY 大阪(2010、‛15 ‛18 ‛19)
一保堂茶舗 京都・東京(2013、‛16)
ギャラリーESPACE名古屋・ESPACE KYOTO(2015、‛17)
新型コロナウイルスの感染防止の観点より、誠に申し訳ございませんが、開催を延期とさせていただきます。
どうぞご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
上村慶次郎さんは、造形力豊かな細工物や絵付けの作品など、詩情あふれる作品を作られます。
上村さんは、新潟、沖縄、備前、台湾など、様々な土地で陶芸の研鑽を積まれました。また、陶芸を始められる前も様々なお仕事をされていたそうです。そのような多彩な経験を活かして作られる作品は、細工物から絵付けまで、多岐にわたりますが、どれも夢の中の一コマを切り取ったような情緒が感じられます。
本展では、細工物から絵付けの器まで様々な作品を一堂に展覧いたします。上村さんの作品の世界をお楽しみ下さいませ。
上村慶次郎(うえむら・けいじろう)陶歴
1970 熊本県に生まれる
1998 吉田明氏に師事(七輪陶芸・ミニ窯・紙窯を修得)
2010 新潟県にて作陶
2013 沖縄県にて壺焼き・線彫り等を修得
2017 竹南蛇窯(台湾)にて招待作家として滞在制作・陶芸指導を行う
2018 岡山県備前にて作陶
現在 熊本県八代市に
一夢庵風流窯を開く
熊本・名古屋・京都・台湾
などで個展多数開催。
「親と子と壺と」
新型コロナウイルスの感染防止の観点より、誠に申し訳ございませんが、開催を延期とさせていただきます。
どうぞご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
東京2020オリンピック・パラリンピックにちなみ、陶芸の技法やテーマを競技に見立てた「やきもの競技展」を開催いたします。本展は、「競技」ごとに7つの展覧会をリレー形式で行います。
4つ目の競技は「光」です。光を通す作品というテーマで、5名の作家をお招きしました。大きく分けて、穴をあけるタイプと、生地自体が光を通す作家に分けることができますが、それぞれ伝統的な技法や素材を生かす作家もいれば、新素材を用いる作家など、その表現は多岐に渡ります。
競技を通して、選手も鑑賞者も熱狂するオリンピック・パラリンピックのような、熱気に溢れる展覧会をお楽しみ下さいませ。
出展者
井倉幸太郎(奈良) 賀泉窯(京都) 伍嘉浩(香港)
田中哲也(滋賀) 新里明士(岐阜)
新型コロナウイルスの感染防止の観点より、誠に申し訳ございませんが、開催を延期とさせていただきます。
どうぞご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
德竹秀美さんは、有機的な造形作品や器を制作されます。
瀬戸とオーストラリアで陶芸を学ばれた德竹さんは、愛知県に工房を構える現在も、中国やアメリカなどで滞在制作をされます。その作風は多種多様な技術や文化、体験を重ねて変化を続けてきました。その中で最も大きい要素の一つは、オーストラリアで初めて目の当たりにした、大地や植物などの独自の自然で、現在の手びねり成形の造形作品に大きく影響しています。
本展では、渡航前の旧作から最新作までを一堂に展覧することにより、その変遷をたどります。様々な経験のもと生まれた德竹さんの作品の世界をお楽しみくださいませ。
德竹秀美(とくたけ・ひでみ)陶歴
1999 愛知県瀬戸窯業高校 専攻科陶芸学科 修了
2001 豊田美術展 市長賞
2011 オーストラリア国立芸術学校 大学院 陶芸学科 修了
2012 スカルプチャー・バイ・ザ・シー/シドニー 入選 (‘14 ‘16)
個展・グループ展など多数 国際陶芸アカデミー(IAC)会員
パブリックコレクション
ダブリン美術館(アイルランド) 新北市立鶯歌陶瓷博物館(台湾)
リンタオ美術館(中国)
「しずくの音」