新型コロナウイルスの感染防止の観点より、誠に申し訳ございませんが、開催を延期とさせていただきます。
どうぞご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
東京2020オリンピック・パラリンピックにちなみ、陶芸の技法やテーマを競技に見立てた「やきもの競技展」を開催いたします。本展は、「競技」ごとに7つの展覧会をリレー形式で行います。
4つ目の競技は「光」です。光を通す作品というテーマで、5名の作家をお招きしました。大きく分けて、穴をあけるタイプと、生地自体が光を通す作家に分けることができますが、それぞれ伝統的な技法や素材を生かす作家もいれば、新素材を用いる作家など、その表現は多岐に渡ります。
競技を通して、選手も鑑賞者も熱狂するオリンピック・パラリンピックのような、熱気に溢れる展覧会をお楽しみ下さいませ。
出展者
井倉幸太郎(奈良) 賀泉窯(京都) 伍嘉浩(香港)
田中哲也(滋賀) 新里明士(岐阜)
新型コロナウイルスの感染防止の観点より、誠に申し訳ございませんが、開催を延期とさせていただきます。
どうぞご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
德竹秀美さんは、有機的な造形作品や器を制作されます。
瀬戸とオーストラリアで陶芸を学ばれた德竹さんは、愛知県に工房を構える現在も、中国やアメリカなどで滞在制作をされます。その作風は多種多様な技術や文化、体験を重ねて変化を続けてきました。その中で最も大きい要素の一つは、オーストラリアで初めて目の当たりにした、大地や植物などの独自の自然で、現在の手びねり成形の造形作品に大きく影響しています。
本展では、渡航前の旧作から最新作までを一堂に展覧することにより、その変遷をたどります。様々な経験のもと生まれた德竹さんの作品の世界をお楽しみくださいませ。
德竹秀美(とくたけ・ひでみ)陶歴
1999 愛知県瀬戸窯業高校 専攻科陶芸学科 修了
2001 豊田美術展 市長賞
2011 オーストラリア国立芸術学校 大学院 陶芸学科 修了
2012 スカルプチャー・バイ・ザ・シー/シドニー 入選 (‘14 ‘16)
個展・グループ展など多数 国際陶芸アカデミー(IAC)会員
パブリックコレクション
ダブリン美術館(アイルランド) 新北市立鶯歌陶瓷博物館(台湾)
リンタオ美術館(中国)
「しずくの音」
新型コロナウイルスの感染防止の観点より、誠に申し訳ございませんが、開催を延期とさせていただきます。
どうぞご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
柴田良三さんの作品は、凛とした雰囲気の染付が魅力的です。
モダンな幾何学文様が描かれていますが、その凛とした印象は、彼独自の線の描き方「象嵌染付」によって生まれます。普通の染付は筆を用いて呉須(コバルト)を施しますが、彼の場合は象嵌技法を応用して、生地に線を彫り込み、そこへ呉須を流し込みます。そうすることによって、筆で描かれた線とは異なりシャープな線が生まれます。さらに、筆によるやさしい線と色面を加え、ややマットの釉薬を施すことにより、非常に奥行きのある表情豊かな作品に仕上がります。
本展では、小作品を中心に花器などの大作も展覧いたします。柴田さん独自の「象嵌染付」の世界をお楽しみくださいませ。
柴田良三(しばた・りょうぞう)陶歴
1952年 京都生まれ
1978年 京都市立芸術大学陶磁器専攻科終了
2005年 文化庁派遣留学 アメリカミシガン大学
2013年 オーストラリアにて個展(キャンベラ)
京都工芸の精華展(ベトナム・ハノイ)
2016年 日本伝統工芸展出品作宮内庁買上
2017年 第7回国際芸術招待展(中国上海)
2018年 京都工芸美術展(中国上海劉海粟美術館)
2019年 京都工芸の精華展 (ボストンSACギャラリー)
ハーバード大学にてワークショップ
「線象嵌染付壺」
浅野哲さんは、色とりどりの釉薬をモザイク状に施した器をつくられます。
とても楽しげに色々が散りばめられるのですが、決して散漫になることなく、それぞれの色が見事な調和をみせます。それぞれの釉薬の質感、その組み合わせが吟味され、釉薬同士が混ざらないよう1㎜にも満たないわずかな隙間を開けて彩色されます。まるで緻密なパズルが完成するかのようにピタッと色々が収まっていくのです。
本展では食器を中心に花器や陶板などを展覧いたします。上品な楽しさ溢れる浅野さんの世界をお楽しみくださいませ。
浅野哲(あさの・さとし)陶歴
1958年 大阪府に生まれる
1988年 京都市立芸術大学 大学院 陶磁器専攻 修了
1993年 長三賞陶芸展 奨励賞
1995年 陶芸ビエンナーレ 奨励賞
朝日陶芸展 秀作賞
長三賞陶芸展 奨励賞
1996年 伊丹クラフト展 優秀賞
1997年 朝日現代クラフト展 優秀賞
作品名「盌」
森里龍生さんの陶器と、大江雄峰さんの書の展覧会を開催いたします。
森里さんは染付の花の絵や、祥瑞の手法を生かした装飾の器などをつくられています。大江さんは漢字だけではなく英語の言葉など様々な題材、様々な書体に取り組まれています。
本展では、それぞれの器と書に加えて、コラボレーション作品も展覧いたします。色釉の中に描かれる世界、モノトーンの墨で書かれる世界、それぞれが探究されている「かくこと」の競演をお楽しみくださいませ。
森里龍生(もりさと・たつお)陶歴
1963 走泥社同人 森里忠男の長男として生まれる
1983 京都府立陶工高等技術専門校 専攻科 修了
日展作家 加藤巖に師事 染付磁器を修得
1993 開窯し独立
以後、個展、グルーブ展を中心に活動
「色彩麻葉飾鉢」
大江雄峰(おおえ・ゆうほう)書歴
1956 京都市に生まれる
1974 京都教育大学美術(書道)科入学 日展作家 吉川蕉仙に師事
1979 京都市立高等学校書道科教諭に採用
以降読売書法展・日展など公募展を中心に作家活動。この間、読売書法展
準大賞・日展入選など
2009 校長就任を機に公募展活動
から退く
2016 定年退職
2017 第1回個展を開催
「慶雲興(扇面)」
台湾の陶芸家、王怡惠さんは有機的な陶造形のインスタレーションにより、人間の根源的な要素を表現します。
王さんは、有機的なフォルムを成形し、化粧土などを用いて、柔らかい表情の陶造形をつくり出します。それらを化学繊維や鎖などの人工物と組み合わせることにより、さらなる視覚的効果を生み出します。その作品は、身体性・精神性・社会性・文化性など人間の根源的要素の比喩です。視覚的効果で、みるひとに根源的な要素を想起させる「繋ぐ」試みなのです。
人間の根源に迫るインスタレーションの世界をご高覧くださいませ。
王怡惠(ワン・イーフィー)陶歴
2001 国立台湾芸術大学 工芸設計系 卒業
2004 国立台北芸術大学 美術創作 修士課程 修了
2009 国立シドニー大学 視覚芸術 博士課程 修了
個展・世界各国でグループ展多数
展覧会企画・研究・執筆など多数
国立台北科技大学
文化事業発展系 准教授
I.A.C(国際陶芸アカデミー)会員
写真作品名
「呢喃(さえずり)」
王 怡惠 陶展 ~繋~
台灣陶藝家 王怡惠的作品是有機造型的裝置設計,表現出人類的根源,利用有機的形狀與化妝土等等技法做出具有柔軟印象的陶瓷造型。以這些造型和化學纖維、鐵鍊等等人工物品配合,產生更強烈的視覺效果。這些作品是身體上、精神性、社會性、文化性等人類根源的比喻。透過視覺效果讓人想起這些人類根源的意義,就是「繋ぐ(結合,維繫)」。歡迎大家蒞臨指導。
京都陶瓷器會館
策展人 下村一真
王 怡惠 簡歴
2001 國立台灣藝術大學工藝設計系學士 BFA
2004 國立台北藝術大學美術創作碩士班 MFA
2009 澳洲國立雪梨大學視覺藝術博士 Ph.D.
國立臺北科技大學文化事業發展系 副教授
聯合國國際陶藝學會(IAC)會員
「呢喃」
台湾の陶芸家、梁家豪さんは陶という素材の象徴的な姿といえる器形をもとにした陶造形で空間を構成します。
梁さんの創作活動にとって「空間」は長年のテーマで、これまで様々な試みを行ってきました。「器」は物を入れる役割を持つ、つまり空間を持った造形です。その器形の特徴を活かした造形物をいくつか組み合わせることにより、そこには造形物同士の関係性、つまり新たな空間が生まれます。本展では特に管状の形態を用いることにより、その関係性、「界」を探究します。
梁さんの造形が生み出す空間をご高覧くださいませ。
梁家豪(リャン・ジャーハオ)陶歴
2000 国立台湾芸術学院 工芸学系 卒業
2002 国立台湾芸術大学 造形芸術研究所 修士課程 修了
2009 国立シドニー大学 視覚芸術 博士課程 修了
個展・世界各国でグループ展多数
展覧会企画・研究・執筆など多数
国立台湾芸術大学
工芸設計学系 准教授
I.A.C(国際陶芸アカデミー)会員
写真「泥舟土痕シリーズ」
梁 家豪 陶展 ~界~
台灣陶藝家 梁家豪將象徵陶瓷素材原本樣貌的器皿作為基本造型,創造出空間。
對他的創作來說「空間」是多年的主題,他一直都在以此做各種各樣的嘗試。「器皿」具有盛裝物品的功能,也有空間的造型。以這種有器皿特徵的造型和組件配合中,產生了新的空間—各個組件造型之間的關係性。
在本次展覽,使用管的形狀去探討各個陶瓷造型空間之間的關係性—「界」。
歡迎大家蒞臨指導。
京都陶瓷器會館
策展人 下村一真
梁 家豪 簡歴
2000 國立臺灣藝術學院工藝學系學士BFA
2002 國立臺灣藝術大學造形藝術研究所碩士MFA
2009 澳大利亞雪梨大學視覺藝術博士PhD
國立臺灣藝術大學工藝設計學系 副教授(陶藝)
聯合國國際陶藝學會(IAC)會員
「泥舟土痕系列」
東京2020オリンピック・パラリンピックにちなみ、陶芸の技法やテーマを競技に見立てた「やきもの競技展」を開催いたします。本展は、「競技」ごとに7つの展覧会をリレー形式で行います。
第一種目は「削」です。始まりは白。白磁を削り作陶されている作家さんにお集まりいただきました。一言で削るといっても、シャープなもの、おおらかなもの、精緻なものなど、様々な作品が一堂に展覧されます。
競技を通して、選手も鑑賞者も熱狂するオリンピック・パラリンピックのような、熱気に溢れる展覧会をお楽しみ下さいませ。
出展者(五十音順)
川戸圭介(大阪) 五嶋竜也(熊本) 鹿谷敏文(福岡)
竹中浩(京都) 樋口奎人(大阪) 南繁樹(大阪)
2019年の「京焼の未来展」においてグランプリを受賞された、伊藤竜也さんの個展を開催いたします。
同展での受賞作品は、写真掲載作品と同じ「宙」シリーズで、その細工の技術が高く評価されました。伊藤さんのご実家の京焼の窯元、紫峰窯では、マグカップのハンドルをつける仕事をしばしばされていますが、その技術が「宙」に活かされているそうです。
本展では、「宙」シリーズの花器や豆皿のほか、独自の鉄釉「極光」の作品を中心に展覧いたします。伝統に根差した新しいかたちをお楽しみくださいませ。
伊藤竜也(いとう・たつや)陶歴
1988年 京都に生まれる
2009年 京都府立陶工高等技術専門校 成形科 修了
2010年 同校 研究科 修了
2014年 日吉開窯100周年記念コンペティション
「一般投票で選ぶグランプリ」 受賞
2015年 第37回京焼清水焼展「京都市長賞」受賞
写真作品名:
「鉄釉 まめ皿 宙」
瀬津純司さんは、「墨流し」を応用した独自の装飾技法で、器を作られています。
板状の土に様々な色の泥漿(液状の土)を垂らし、それを動かすことにより、表情豊かな模様をつくり出されます。
行く雲、流れる水が如く、自然に生まれる模様を長年の経験によりコントロールされ、日々進化を続けています。
本展では、花器を中心に様々な器を展覧いたします。唯一無二の瀬津さんの作品をお楽しみくださいませ。
瀬津純司(せつ・じゅんじ)陶歴
1975年 京都に生まれる
1998年 京都精華大学美術学部陶芸専攻 卒業
2002年 第31回日本伝統工芸近畿展「新人奨励賞」
2015年 第8回現代茶陶展
「TOKI織部優秀賞」
2016年 第9回現代茶陶展
「TOKI織部奨励賞」
百貨店・ギャラリーにて
個展・グループ展多数
公募展入選多数
写真作品名
「彩墨流花器」