「DEPARTURE」市川博一・小川宣之・岡田優 三人展
今回は、2016年7月15日(金)~27日(水)の期間中、京都陶磁器会館2Fギャラリーにて開催している「「DEPARTURE」市川博一・小川宣之・岡田優 三人展」をご紹介させていただきます。それぞれがその世界で活躍されている三人の展覧会では、感性が飛び交い鬩ぎあい一つの大河となって見る者を圧倒します。
市川博一さんは青磁釉を使った作品を制作されています。その作品は、涼やかでありながら、独自の技法によるフォルムは唯一無二の作品となっており、強いインパクトを持っています。また、食器も制作されており、掛分け技法など駆使した作品は強いデザイン性の中にも、使いやすさが考慮されています。
小川宣之さんの作品は金や銀を豊富に使用し、陶磁器の素材から逸脱したようなイメージを持つ作品です。しかし、その大胆なデザインの作品を作り上げているのは、高いろくろの技術です。掌の中で、すっとなじむような感覚を覚える作品は見た者の触ったものの心をつかんで離しません。
岡田優さんは釉薬を作品ごとに使い分け、今回の展覧会では白と黒をメインに制作されています。白の釉薬は光沢がなくしっとりとした手触りと手になじむ形状をしており、黒の釉薬は光沢があるものの、優しい表情をしています。また、高い技術もって制作された作品は、とても軽量で驚かされます。
そんな匠の技術と独自のデザイン性を持つ作品を作り上げる三人による展覧会です。夏の京都にふさわしい内容となっておりますので、是非、京都陶磁器会館へお越しいただき、ご覧ください。
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