今回は、一般財団法人京都陶磁器協会が主催し平成26年9月26日(金)~10月8日(水)の期間中開催しております「清風與平家:初代から四代」を紹介させていただきます。
今回の展覧会は、姫路市書写の里・美術工芸館で平成26年9月6日(土)~10月5日まで開催しております「大塩が生んだ京焼の名工:三代清風與平展」とのコラボレーションした展覧会となっております。
姫路市書写の里・美術工芸館では、明治26(1893)年、42歳の若さで陶芸家として初の帝室技芸員に任命された、三代 清風與平の作品を集めた展覧会となっております。数多くの作品が、姫路市大塩町に残る未公開作品を中心に47点展示されております。
それに対し、ここ、京都陶磁器会館では、「清風與平家:初代から四代」と題し、江戸時代末期に活躍した陶芸家、初代清風與平から、大正~昭和初期にかけて活躍した、四代清風與平までの作品、38点を展示しております。
初代から、二代・三代、四代までの作品を並べ、その時代において頂点とされていた陶芸一家の作品の移り変わり、土や絵具の変化など、どのように移り変わり現在の京焼に反映されているかがよくわかる展覧会となっております。現在に受け継がれている伝統と技術の原点となる作品の数々が展示されており、その「仕事」の素晴らしさは、いつまでも見ていたくなるような作品です。
走るような筆遣いで描かれ、それでいて細かな描写によって描かれている、作品たち。ここに京焼・清水焼の粋が集まったような気持ちにさせてくれる、そんな作品がならんでいます。
ぜひ、この機会に、京都陶磁器会館にお越しいただき、京焼・清水焼の頂である清風與平家の作品をご覧ください。
また、10月4日(土)13時30分より、当館2階にて、前崎信也氏(立命館大学衣笠総合研究機構 専門研究員)によるギャラリートーク「清風與平家とその作品」が開催されます。
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