今回は、平成26年9月26日(金)~29日(月)の期間中開催しております、「第57回京陶人形展」をご紹介させていただきます。京陶人形工芸協同組合主催の展覧会は、毎年開催されており、今年で57回目を迎えます。
京陶人形とは京都で製作されている素焼人形であり、粘土で形を作り、850℃程度の低火度で焼成、顔料で彩色し仕上げます。成型方法はいくつかあり、原型の型を作り成型する方法、縄状の土を積み上げ成型する方法、原型の型を取らず内側をくり抜き成型する方法などがあります。
その成型方法は、陶磁器の成型方法ととても似ています。そして、成型された作品は、表面をきれいに整え、乾燥させたのち素焼きされます。最後に彩色・面相を行い完成となります。彩色に使われる絵具は、貝殻を原料とした顔料で、岩絵の具に似たものを使用しています。京陶人形は、このような伝統と技術を受け継ぎながら、その時々の時代の流れ、風俗や好みを反映した形を追求してきました。
その結果、京陶人形は、ひな人形や五月の節句もの、歳守の干支などの動物等、様々な形として、私たちの生活の中に残っています。
そんな、身近でありながら、特別な時にしか出会えない京都陶人形をこの展覧会で、新たな発見とその素晴らしさをご覧ください。また、同展示場にて、土鈴や干支人形等販売もされています。かわいい作品たちばかりですので、ぜひご覧ください。
「第57回京陶人形展」
会期:平成26年9月26日(金)~29日(月)
場所:京都市勧業館みやこめっせ地下1階 伝統産業ふれあい館・イベントルーム
時間:午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)
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