今回ご紹介させていただく「MANOATARI~匠の技~」は京都陶磁器協同組合連合会主催・一般財団法人京都陶磁器協会協賛のイベントとなっており、京都で制作されている各窯元の職人さんが目の前で実演して下さるイベントです。
今回で3回目の開催となる本イベントですが、前回は今年の1月から3月に開催されました。今回は、ここ清水寺周辺が、年間で最も賑わう秋の季節の9月2日から翌年1月25日までの開催となりました。(期間中においても、イベントが行われていない日もございます)
今回の実演は、各種成形だけではなく、「絵付け」の実演も開催され、開催期間も合計80日間となっており、前回よりも内容と会期ともにパワーアップしております。「絵付け」の実演の開催は偶数月、「成形」の実演は奇数月となっており、また、総勢15人の職人さんがローテションで実演される為、何度でもお越しいただくたびに新たな実演風景がお待ちしております。
今回は「成形」の実演のご紹介です。「成形」には様々な手法があり、もっともポピュラーなものが「ロクロ成形」です。これは、回転させた土から様々な作品を作り上げていく方法です。他には「手ひねり」という土の塊や、紐状の土を積み上げて成形する方法や、「タタラ成形」と言われる、板状にスライスした土を使った成形方法、「押し型成形」と言われる、型に土をつめて成形する方法などがあり、それぞれ奇数月の「成形実演」の中で披露されております。
この実演では、ご来館いただいた方と普段は人前に出ない職人さんとが接することで、京焼・清水焼の制作過程や、どのような思いで作られているかをご覧いただける場となっております。より京焼・清水焼の魅力を広く多くの方に知っていただけるようになると思います。是非この機会に、京都陶磁器会館にお越しいただき、匠の素晴らしい技と京焼・清水焼の魅力をご覧ください。
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