今回、ご紹介させていただくのは、3月4日(月)から24日(日)まで京都陶磁器会館2階ギャラリーにて開催されている、財団法人京都陶磁器協会主催の作陶展「綿々と」です。
この作陶展は、財団法人京都陶磁器協会の後継者育成事業の一環といたしまして、京都陶磁器会館2階ギャラリーを使用して開催しております。昨年の春から続く2階ギャラリーを使用した、若手陶芸家の作品展で、今回で5回目の開催となります。5回目となる今展覧会は、京都で作陶されている女性陶芸家3人によるグループ展となっており、三者三様の作品が数多く並んでいます。その作品はオブジェから、食器まで幅広く制作されており、また、作家それぞれの個性なども際立っており、一日見ていても飽きのこないものになっています。
橋本さんの作品は、ほとんどの作品において青色を使用されており、その青色が縦横にまだらに色づけされていて下地の白色とのコントラストに心惹かれるものがあります。また、大きな作品も数多く制作されており、ダイナミックな作品の中に紙のように薄くなっている部分も存在し、繊細さをも感じ取ることが出来ます。
福岡さんの作品は、クリーム色のような淡い白い色を基調とし、作品全体から温かみを感じることのできる作品となっています。大きなオブジェから食器まで絵が描かれており、その黒一色の絵付けがより白さを際立たせることで、メリハリの利いた作品となっています。
髙原さんの作品は、細かな細工が施されており鏡の周りが、陶器で作られたタイルで敷き詰められて、そのタイル一つ一つに細かな絵付けが施されています。そのほかの作品にも、細かな装飾が施され可愛らしさや繊細さが詰まっているようです。
春も近くなりつつある、京都の五条坂にお越しいただき、三者三様のこの展覧会を期間中に是非、直にご覧いただければと思います。
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