くるる通信 ~くるるからあなたへ~

Vol.1(2011.07.25)

京都の東大路五条にガラス張りの建物があります。これが財団法人京都陶磁器協会が運営する「陶磁器会館 くるる五条坂」です。くるるには京都で活躍する陶芸家たちの作品が集まっており、あなたと京焼の出会いのお手伝いをさせて頂く事が出来ます。

‹京のやきものと京都陶磁器協会›
京のやきものの歴史は古く、5世紀前半の雄略天皇の頃にはすでに多くの陶工が活躍していたことが文献の中に記されています。その後、江戸時代の初めに今の東山五条あたりで着彩した陶器を作ったのが清水焼の始まりで、野々村仁清、尾形乾山、青木木米など、優れた陶工が生まれ、現在に受け継がれています。
「京のやきものの特徴は何ですか?」とお尋ねになるお客様はたくさんいらっしゃいます。京都のやきものには備前焼や萩焼に見られるような特徴はありません。くるるへお越しになれば、その多彩なスタイルに驚かれることと思います。
京都は明治になるまで「都」でした。そのため各地から産業も人も集まり、焼き物も全国からこの地へやってきました。それに京の陶工たちは磨きをかけ、それぞれの窯元が、独自のスタイルを持って作陶してきたのが「京焼」です。ですから「京焼」に共通するのはそのスタイルではなく、内に潜む「精神」であるとでも言えば良いでしょうか。そんな窯元と、陶磁器の材料、電磁器の製造業など、あらゆる焼きものの分野の人や企業が集まって結成されたのが「財団法人 京都陶磁器協会」です。
細やかな心遣いと培われてきた確かな技術を元に、丹精込めて作り上げる「京焼」。
観て、触れて、使って、楽しむ・・・くるる五条坂はそんな「京焼」との出会いをお手伝いしたいと考えています。


(くるる五条坂店内風景)

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