赤沢嘉則さんは、陶芸・日本画・写真と様々なジャンルを超えて、国内外で活動される美術家です。 交趾で名高い窯元にお生まれになり、大学で学ばれた日本画や、モザイクの美しさとその素材の交趾との親和性の発見など、様々な要素をもとに制作されてきました。
本展は、海外の国際公募展において展示された作品の里帰り展です。つまり様々な感性や価値観を持った人々に選ばれた作品が一堂に展示されます。伝統的な交趾の技術と海外で受けたインスピレーションにより生まれた作品、そして、それらを通して感じられる作者と他者、時代の流れや国々の関係など、その時空を超えた、彼の「空の思考」の世界をご鑑賞くださいませ。
赤沢嘉則(あかざわ・よしのり) 略歴
1971 生まれ 現在 京都市在住
1994 京都市立芸術大学 美術学部 卒業
2002 京都 堺町画廊にて日本画個展「華の雨」
2009-10 安土城跡 総見寺 襖絵15面「老桜」「相生」制作 奉納
2016 「Made in Japan メイド・イン・ジャパン」
ファエンツァ国際陶芸美術館所蔵 20世紀の日本陶芸展 (イタリア)
2017 「第39回グアルド・タディーノ国際陶芸展」にて銀賞受賞 (イタリア)
2018 赤沢嘉則 陶展「JAPAN (ジャパン)」日本橋三越本店 (東京)
赤沢嘉則 Akazawa Yoshinori 公式HP
http://yoshinoriakazawa.com/index/en/
竹村陽太郎さんは、色化粧の吹付けで、カラフルな作品を制作されています。
マスキングのシャープなラインと、吹付の優しいグラデーションが心地よいハーモニーを奏でます。また、最近ではコントロールできない要素への関心も高まったそうで、新たな表現にも挑まれています。
本展では大作と食器を展覧いたします。竹村さんの、吹かれて彩るグラデーションの世界をお楽しみ下さいませ。
1981年 京都に生まれる
2009年 京都府立陶工高等技術専門校 成形科 修了
2010年 京都市工業試験場 修了
大日窯にて、父・繁男のもとで作陶を始める
2011年 第40回日本伝統工芸近畿展 入選(以降、毎年入選)
国民文化祭京都2011美術展「工芸」 奨励賞 受賞
2012年 京都府美術工芸新鋭展 京都美術・工芸ビエンナーレ入選
2017年 第46回日本伝統工芸近畿展 新人奨励賞 受賞
第64回日本伝統工芸展 入選
京都日吉製陶協同組合青年会の展覧会を開催いたします。
「日吉」地区は、東山の智積院の南側に位置し、100余年の歴史を有する製陶地域で数多くの窯元が軒を連ねています。地区の中には「京都日吉製陶協同組合」があり、本展はその青年会の展覧会です。2階ギャラリーには各々の作品を、1階展示場には酒器を展覧いたします。また、京都日吉製陶協同組合の組合員の作品も併せて展覧いたします。
お気に入りの逸品を探しに、ご高覧下さいませ。
出品者
市川正吉 伊藤竜也 巌田建
加藤邦起 高島慎一 髙野洋臣 土谷聡
九谷で活動される、井上雅子さんと柴田有希佳さんの2人展です。 どちらも九谷の上絵付の表現ですが、それぞれ違った魅力を探求されています。
井上さんは、モノトーンで動物を描かれます。水墨画調の濃淡を意識し、墨の香りが伝わってくるような、日本的な潤いのある表現が魅力です。また、モチーフのフォルムや動きに着目し、日常の中にありながらも非日常感を孕んだ作品を目指されています。
柴田さんは、九谷五彩を基調に植物を描かれます。現代にふさわしい五彩を模索され、余白の美が魅力です。モチーフは必ず実物のスケッチを欠かさず、植物の生命感あふれる作品を目指されています。
おふたりの、それぞれの色が響き合う世界をお楽しみ下さいませ。
井上雅子 陶歴
2000年 飛騨国際工芸学園 修了
2002年 石川県立九谷焼技術研修所 卒業
2013年 九谷焼伝統工芸士 認定
2016年 第55回日本現代工芸美術展 入選
2017年 第56回日本現代工芸美術展 現代工芸新人賞 受賞
個展・グループ展多数
柴田有希佳 陶歴
2006年 金城大学短期大学部美術学科 研究生修了
2008年 石川県立九谷焼技術研修所 研究科卒業
山田義明氏に師事
公募展 入選・入賞多数
作品収蔵 石川県・石川県立美術館
(左)柴田有希佳「笹文扁壺」
(右)井上雅子 「龍」
髙木竜太さんは、様々な色調の青い結晶釉が魅力的です。
その結晶釉は「藍」「碧」「蒼」「翠」の4種類があり、それぞれ異なった輝きをみせます。 髙木さんは修業時代に過ごされた沖縄の海のように、色彩豊かな輝きに満ちた釉薬を研究され、「きれいだな」と人に感動を与えられる表現を目指されています。
本展ではその結晶釉を纏った食器が一面に広がります。大海原の浪に咲く華のような作品たちの世界をお楽しみ下さいませ。
天目釉の作品を作られている、西田一美さんの初個展を開催いたします。
西田さんは、2003年に30数年間勤めた会社を退社され、それから陶芸を始められました。 会社では技術者として商品開発に携わられ、物を作る楽しさを感じてこられました。 その「ものづくりの楽しさ」は作陶にも通じるところが多く、陶芸の世界へ深く誘われていかれました。 そして、この10年間は天目釉にテーマを絞られ、新たな表現を探求されています。
本展では、天目釉の大作から食器まで、渾身の作品を一堂に展覧いたします。陶芸に、天目に魅せられた、西田さんの世界をご高覧下さいませ。
西田一美 陶歴
1944年 生まれ
2004年 清水焼窯元にて初歩から陶芸を学び始める
2010年 第39回日本伝統工芸近畿展入選
(以降 2011年、2013年、2014年、
2016年、2017年、2018年 入選)
俊山窯の開窯100周年を記念して、展覧会を開催いたします。
大正6年に初代、森一俊が京都東山の泉涌寺のふもとに窯を築いてから、
100年余り、三代にわたり時代に応じた京焼を展開してきました。
これまで数多くの作家が俊山窯から独立し、
京都だけではなく全国各地で活躍されています。
本展では、俊山窯の作品に加えて、独立した作家が全国から集結します。
全国に広がる、俊山窯のあゆみを是非ご高覧下さいませ。
出品者
森八重子 森俊次 伯耆葉子 伊藤正博 関本渉 斎藤わか子
清水幹子 木村年克 木本朋秀 山本高寛 山口寿乃 徳永栄二郎
安永康一 内藤加奈子 トキノハ清水友惠 仲上雅子 加藤美樹 藤田美智
高原真由美 五条悠斗 林民和 田邊桂 髙本鈴乃 冨林紗季子
[日時についてのご案内]
陶工房・伯耆 陶展
と
俊山窯のあゆみ
以上につきまして京都画廊連合会ニュースに掲載の、日程と時間表記に誤りがございましたので
改めてご確認くださいませ。
カレンダーは掲載通り、誤りはございません。
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・陶工房 伯耆 陶展
2018年6月1日[金]~6月13日[水]
10:00~18:00 ※木曜休館
・開窯100周年記念展 俊山窯のあゆみ
2018年6月15日[金]~6月27日[水]
10:00~18:00 ※木曜休館
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以上、よろしくお願い致します。
京都陶磁器協会 事務局
伯耆正一さん葉子さんの器は、多彩な表現と親しみやすいデザインが魅力的です。
タイトルにもTraditional∞Modern とあるように、伝統的な要素を活かしつつも新鮮な表現を目指されています。人気の「Dreams Come True」シリーズは、古典様式である「一閑人」を可愛らしい仔猫や仔犬などに置きかえ、優しいパステルカラーの釉薬で仕上げられています。
暮らしに彩りを添える、素敵なお二人のうつわの仕事をお楽しみくださいませ。
伯耆正一 陶歴
1954年 京都市に生まれる
1982年 楠部彌弌氏に師事
国内外の公募展・展覧会に入賞・入選・招待、多数
現在 日展会員、日工会理事、創工会会員、
日本工芸美術作家協会理事、京都青窯会監事
伯耆葉子 陶歴
武蔵野美術短期大学 工芸デザイン 修了
京都府立陶工高等技術専門校 成形・図案科 修了
‘97伊丹クラフト展入選
ソウル国際陶磁器装飾コンクール 優秀賞・特選 など
[日時についてのご案内]
陶工房・伯耆 陶展
と
俊山窯のあゆみ
以上につきまして京都画廊連合会ニュースに掲載の、日程と時間表記に誤りがございましたので
改めてご確認くださいませ。
カレンダーは掲載通り、誤りはございません。
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・陶工房 伯耆 陶展
2018年6月1日[金]~6月13日[水]
10:00~18:00 ※木曜休館
・開窯100周年記念展 俊山窯のあゆみ
2018年6月15日[金]~6月27日[水]
10:00~18:00 ※木曜休館
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以上、よろしくお願い致します。
京都陶磁器協会 事務局
加藤邦起さんによる「京焼」と「ベンジャロン」のコラボ作品の日本国内初公開の展覧会です。
ベンジャロンとは、タイの伝統的な磁器で金彩・色絵が施されたものです。もともとはタイ王室御用達のもので一般に流通していませんでしたが、現在では流通が許可され、そのきらびやかな色彩が人気です。
京焼の如水陶画苑の3代目である加藤さんがタイの産地へ赴き、研究を重ねて制作されました。ベンジャロンの伝統的な文様を使いながらも、磁器素地だけでなく土素地を用いたり、刷毛目を施したりと、様々な試みをなさっています。
それぞれの伝統が融合された、新たな美しさをお楽しみくださいませ。
加藤邦起 陶歴
1975年 京都に生まれる
1998年 京都府立陶工高等技術専門校 成形科 修了
1999年 同校 研究科 修了
2000年 京都市工業試験場 陶磁器コース 本科 修了
2000年 伊藤昇峰に師事
2002年 田中香泉に師事
2003年~現在 如水陶画苑にて三代目として創作中
黒川正樹さんは様々なユニークな器を作っておられますが、この数年の大きなテーマは「縄文」です。
本来の縄文土器はすべて手びねりで成形されていますが、黒川さんの場合はろくろで成形された本体に、貼り付けやイッチン、線刻など様々な技法を用いて加飾します。単に縄文土器を真似するのではなく、現在自分が持つ技法を活かして、現在進行形の縄文の表現を目指されています。そのような意識から、黒川さんは縄文に現在進行形のingをつけて「Jomoning」と名付け、作品を展開されています。
本展では、「Jomoning」の大作を中心に、様々な器を展覧いたします。今回はこれまでの表現をさらに発展させた新作を発表いたします。お見逃しなく、ご高覧下さいませ。
黒川正樹 陶歴
1977年 名古屋市生まれ
2000年 アジア〜アフリカをひとり旅する
2002年 名古屋市立大学 経済学部 卒業
2006年 京都府立陶工高等専門校 成形科 修了
信楽 雲井窯に入社
2012年 NHK-BS1テレビ番組
「ほっと@アジア」ゲスト出演
2013年 雲井窯退社
京都山科にて独立
以降 全国百貨店で
個展・グループ展など