「泉涌寺陶磁器青年会」は京都・泉涌寺地区を拠点として活動している若手陶芸家により、1986年に結成されました。
今では泉涌寺地区以外で活動している陶芸家も含め、総勢22名が所属しています。本展では総勢22名が一同に会し、各作家の個性ある作品を展示します。
今回はテーマを設けずに、各作家が得意とする表現を活かし、器や花器など様々な作品を展示します。ご来場の皆さまには、それぞれの作家について知っていただけますと幸いです。
※DM作成時は21名でしたが、1名加入によりこちらのご案内では総勢22名とさせていただきます。
会員:
伊藤圭一、伊藤慎、岩田紘一、
加藤久美子、川合太一、川戸圭介、
北村大輔、木村年克、黒川正樹、
重松康夫、竹村陽太郎、都築伸行、
中井絵夢、中村宏太郎、西出真英、
西野雅啓、福岡まさえ、松田昴、
守崎正洋、安田宏定、山口直人
新型コロナウイルスの感染防止を目的とした臨時閉館に伴い、2020年5月より延期しておりました展覧会を開催させていただきます。
中村ヒカルさんは、手びねり成形による有機的な造形を細かな装飾で覆い尽くします。
彼女にとって作品を作ることは、生活のなかで積み重なったネガティブな感情を空想によってポジティブなイメージへと変化させる行為といいます。様々な色の作品がありますが、いずれも、装飾で全面を覆い尽くします。その装飾で覆い尽くされる作品に自身の心情を投影することにより、安心感を得ているそうです。そうした思いで土に向き合うことによって生まれる作品は強いエネルギーを孕んでいます。
本展では、オブジェを中心に展覧いたします。中村さんの作品の世界をお楽しみ下さいませ。
新型コロナウイルスの感染防止を目的とした臨時閉館に伴い、2020年5月より延期しておりました展覧会を開催させていただきます。
東京2020オリンピック・パラリンピックにちなみ、陶芸の技法やテーマを競技に見立てた「やきもの競技展」を開催いたします。本展は、「競技」ごとに7つの展覧会をリレー形式で行います。
4つ目の競技は「光」です。光を通す作品というテーマで、5名の作家をお招きしました。大きく分けて、穴をあけるタイプと生地自体が光を通す作家に分けることができますが、それぞれ伝統的な技法を用いる作家から、新素材を扱う作家まで、その表現は多岐に渡ります。
競技を通して、選手も鑑賞者も熱狂するオリンピック・パラリンピックのような、熱気に溢れる展覧会をお楽しみ下さいませ。
出展者
井倉幸太郎(奈良)
賀泉窯(京都)
伍嘉浩(香港)
田中哲也(滋賀)
新里明士(岐阜)
本展の開催にあたって、様々な釉薬・金彩・色絵によるデザイン試作を重ねてきました。その結果、一種類の釉薬によるデザインに絞り込み、現代の家庭における食生活をイメージしながら作品創りに取り組みました。
光の下で青く輝くことから名付けた「青光釉」を用い、家庭で使いやすいサイズや形、また手にした時の重さを考慮した食器を、数多く揃えて展覧いたします。
ぜひお手にお取りいただき、お気に入りの器を食卓でお楽しみください。
加藤邦起(かとう・くにき)
1975年 京都に生まれる
1998年 京都府立陶工高等技術専門校成形科修了
1999年 同校研究科修了
2000年 京都市工業試験場陶磁器コース本科修了
伊藤昇峰に師事
2002年 田中香泉に師事
2003年~現在 如水陶画苑にて三代目として創作中
寺町の文房具店のウィンドウで李朝の水滴を目にした若き日の竹中浩さんは、その魅力に取りつかれ作陶を決意し、人間国宝近藤悠三氏に師事しました。
李朝陶磁への憧憬の念を深め、陶土・形態、釉薬、図案や絵付にいたるすべての研究を重ね、清新な作品を発表します。1966年の日本伝統工芸展で初入選、92年にはロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館に作品が収蔵され、後に京都府無形文化財「陶芸」保持者に認定。
悠久の時間が創り上げたような竹中浩さんの作品をお楽しみください。
竹中浩(たけなか・こう)
1941年 東京に生まれる
1961年 近藤悠三に師事
1992年 ヴィクトリア&アルバート博物館に白磁面取壺が収蔵される
1996年 京都府無形文化財「陶芸」保持者に認定
1997年 大英博物館に色絵落椿文盤が収蔵される
市川廣三先生、博一先生に学んだ弟子10人と、博一先生による一門展を開催いたします。
青磁、白磁、染付、色絵、粉引き、焼き締めなどを元に、それぞれが自由な発想で作陶を展開し、研鑽を積んで参りました。
第3回となる市川一門展の共通のテーマは豆皿です。11人分の多様な作風を小さな世界に凝縮し、モザイク様にひと所に集めた展示をいたします。作家各々の作品展示と共にお楽しみください。
出品者
市川博一、香川清美、中西美智子、梶原妙子、松宮尚美
佐藤宏史、山本壮平、清水万佐年、間島尚美、細川恵、平岡侑希
木田陽子さんは日本語の文字から着想を得て作品を生み出します。
美しい文字は的確な線と余白により構成されるものです。
彼女の作品もまた、線と面が織り成す美しい空間を内包しています。彼女はしばしば、個々の作品が持つ空間を共鳴させ、鑑賞者と作品群との心理的距離を近づけることを試みます。その空間は、まさに文字で紡がれた物語のように鑑賞者の感覚にはたらきかけ、その世界観へといざないます。
本展では弊館にどのような空間が生み出されるか、期待の新進作家の世界をお楽しみ下さいませ。
木田陽子 (きだ・ようこ) 陶歴
1996年 兵庫県生まれ
2020年 京都市立芸術大学 陶磁器専攻 卒業
現在 同大学 大学院修士課程 在学中
2019年 「わん・ONE・碗」優秀賞
2020年 「京都市立芸術大学作品展」同窓会賞
「アートアワードトーキョー 丸の内 2020」審査員 建畠晢賞・審査員 長谷川新賞
2021年 「群馬青年ビエンナーレ」入選
新型コロナウイルスの感染防止を目的とした臨時閉館に伴い、2020年6月より延期しておりました展覧会を開催させていただきます。
東京2020オリンピック・パラリンピックにちなみ、陶芸の技法やテーマを競技に見立てた「やきもの競技展」を開催いたします。本展は、「競技」ごとに7つの展覧会をリレー形式で行います。
4つ目の競技は「磨」です。やきものは、表面を研磨することにより耐水・防汚性や強度が増すことから、古来より各地で様々な「磨く」技法が発展しました。また、そのような実用性だけでなく、しっとりとした美しい光沢は加飾技法としても捉えられています。本展では、伝統的な朱泥茶器、イタリアのテラシジラータから、造形作品まで、様々な作品を展覧いたします。
競技を通して、選手も鑑賞者も熱狂するオリンピック・パラリンピックのような、熱気に溢れる展覧会をお楽しみ下さいませ。
出展者(五十音順)
秋山陽 Yo Akiyama (京都)
鯉江廣 Hiroshi Koie (愛知)
重松あゆみ Ayumi Shigematsu (兵庫)
Leonardo Bartolini レオナルド・バルトリーニ (イタリア出身・熊本)
Marcello Pucci マルチェッロ・プッチ(イタリア)
昨年からのコロナ禍により仕事や生活が変わり、私自身もこの多くの時間を、そして陶芸の根幹である土を見つめ直しました。地元亀岡にて、裏山や出先で隆起した地層を見ればサンプリングし、幾度も試験した結果、新しい風合いに出会うことができました。この模索の結果を今回の新作として展示します。
また定番オリジナルの黒釉流しや、白釉ベースの新作なども見て頂けますと幸いです。
これらの器が、家での食事をより楽しむ時間が増えたこの機会に、皆様の素敵な瞬間の黒子となればと想っております。
森本真二(もりもと・しんじ)
1963 京都に生まれる
1987 京都府陶工職業訓練校成形科修了
1992 京都市、清水焼団地に新工房を開く
国際陶磁器展 美濃’92初入選
1998 工房を亀岡・東別院の地へ移す
2015 銀座松屋にて20回目の記念個展開催
赤織部と天目、穴窯焼成を中心に現在に至る。
新型コロナウイルスの感染防止を目的とした臨時閉館に伴い、2020年より延期しておりました展覧会を開催させていただきます。
木村巳奈子さんの作品は、使いやすく落ち着いたおしゃれな器です。
たとえば、木村さんの作る急須は手がやや大きく感じますが、手になじみやすい大きさに作られています。また、蓋を開けてみると茶漉しなども丁寧に作り込まれています。手に取ることにより、使うことにより、さらに魅力が感じられる器です。
本展では、赤絵、鉄絵、染付など様々な急須などの茶器を中心に展覧いたします。
生活の中になじむ「いつものうつわ」をお手に取ってご覧くださいませ。
木村巳奈子(きむら・みなこ)陶歴
1994年 京都精華大学 陶芸専攻 卒業
個展・グループ展
ギャラリーにしかわ 京都(2008、‘10‛ 13 ‛16 ‛18)
ギャラリーCENTINNIAL/MANIFESTO GALLERY 大阪(2010、‛15 ‛18 ‛19)
一保堂茶舗 京都・東京(2013、‛16)
ギャラリーESPACE名古屋・ESPACE KYOTO(2015、‛17)