今年もここ京都陶磁器会館にて開催いたしました、「第55回京都色絵陶芸展」をご紹介させていただきます。この展覧会は、京都色絵陶芸協同組合主催、一般財団法人京都陶磁器協会後援の展覧会で、11月22日(金)から25日(月)まで開催しておりました。
昨年にもこの「京焼・うつわだより」にてご紹介させていただきましたが、昨年に比べ今年は、1階に展示スペースを集約し、華やかなディスプレイと繊細な作品が並ぶ展覧会となりました。
この展覧会は、京都色絵協同組合に加盟されておられる、京都の絵付けを専門にされている窯元・作家さん方の展示会となっており、展示される作品はすべて絵付けが施されております。下絵付け・染付・上絵・交趾など「絵付け」という技法にくくられる様々な技法を使用した作品が並んでいました。
出展されている作品のコンクールも開催されており、今年は12作品が入賞されております。(受賞作品の詳細は裏面)入賞されている作品はどれも素晴らしいもので、秋の色付きを表したものから、精緻な絵付けを施したものまで、様々な面白さをもっており、匠の作り出す作品は色使いから筆の勢いまでそれぞれの窯元によって違いが見えます。来年も、ここ京都陶磁器会館にて、開催する予定となっておりますので、是非ご覧いただければと思います。
また、今年も期間中には、立命館大学茶道研究部の学生さんの協力による、お茶席も設けられ、自分の好きな抹茶碗でお抹茶をいただくことのできるイベントも開催されており、気にいった抹茶碗は購入することもできました。匠の技によって作り出された、京焼・清水焼でいただくお抹茶はとてもおいしいものでした。
京都府 知事賞「華薩摩 かわり七宝紋」小野 多美枝作
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