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黒田赫三郎窯展‐京焼の世界で50年を迎えて‐

黒田赫三郎

黒田赫三郎窯展‐京焼の世界で50年を迎えて‐         

赫三郎(本名、黒田三郎氏)氏はこの道に入って50年。

今なお、新しい作品、色合いに挑戦し続ける。

目につくのは鮮やかな色。特に誰にも真似できない、温かみのある夕焼けに近い赤。

そこに可愛らしいウサギや花が描かれる。優しいブルーの染付もある。画家の経験があったからこそ、

現在、陶器の絵付けや色合いの美しさが生かされるのだろう。

また、大胆な赤と金に彩られた作品も目を引く。豊かな人生に実った、果実のような作品たちである。

陶器は命をつかさどる食事に使われるもの。だから赫三郎氏が求めるものは、美しさはもちろんのこと、

毎日が使い心地よく、触感も満足するもの。そのため、作品には細部まで気を配られている。

例えば、コーヒーカップは親指がフィットしやすいよう少しの窪みがあり、

また人差し指と中指が入りやすく、すべりにくい工夫がされている。

伝統は踏襲し、でもオリジナリティを出していかなければならない。「常に勉強です。」と赫三郎氏は語る。

赫三郎氏の歩いてこられた50年。その一(ひと)滴(しずく)のような展覧会を是非、ご高覧ください。

<赫三郎窯 黒田三郎 陶歴>

1942   大阪市に生まれる。

     大阪市立美術研究所 2年 

洋画の基礎を学ぶ。中村孫四郎先生(洋画 国画会会員)に師事。

京都市立工芸指導所 1年 

京焼の基礎を学ぶ。3世伊東陶山先生(粟田焼 日展理事)に師事。

1967    五条坂に「赫三郎窯」開窯。

1970   宇治市炭山に移転 築窯。

      この間、京焼窯元として「赤絵陶器」「染付陶器」を中心にヒットデザインを制作し続ける。

1984   瑞穂町に移転、築窯 、個展多数。

2000   阪神百貨店画廊をメインに、松坂屋百貨店などで10年連続 個展開催。

      日本橋三越本店でも作陶展を開催。

2008   京丹後市大宮町に移転、築窯。

       現在にいたる。

「丹後  茶話会」主催

 

赫三郎窯 〒629-2511 京丹後市大宮町久住970

      Tel,Fax 0772-68-0492

 E-mail kakusaburohgama@plum.plala.or.jp

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