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磁器作家三人展~うつろい~

下村さん展覧会

「磁器」という共通点を持ちながら、異なる産地で各々独自の技法で制作する3作家の企画展です。

磁器という点に加えて、3人の共通点は、

窯の中での物質変化や時間性が強く作品に現れている点です。

 

西は、器のラインと釉薬の調合・厚みを計算することにより、

釉薬が雫のように流れるのをコントロールします。 

青木は鋳込みで成形された器を切り、その断面に泥漿(液状の磁土)の粒を積み上げて、再接着します。

その繊細な造形は焼成途中のわずかな変形によりさらに緊張感を増します。

下村は磁器を穴窯で焼締めることによって、釉薬や顔料を用いることなく、鮮やかな火色を生み出します。

それぞれ一見、窯の偶然のような要素をシビアにコントロールすることにより、緊張感と美しさを得ています。

 

それぞれの作品がどのように「うつろった」のか、これからの磁器表現はどのように「うつろってゆく」のか。 

 

三者三様の磁器の競演による美しい展示空間と共に、磁器を用いた表現の新たな可能性が垣間見えれば幸いです。

 

西隆行(にし たかゆき)

1984 福岡県に生まれる

2008 福岡大学工学部建築学科卒業

2011 有田窯業大学校専門課程陶磁器科卒業

2013 独立支援工房「赤絵座」にて作陶

2016 有田町南山に工房をかまえる

 

青木 岳文(あおき たけふみ)

1991 岐阜県に生まれる

2015 愛知県立芸術大学 美術学部 デザイン・工芸科 陶磁専攻 卒業

2017 多治見市陶磁器意匠研究所 技術コース 修了

 

下村一真(しもむらかずま)

1992 三重県に生まれる

2015 京都市立芸術大学 工芸科 陶磁器専攻 卒業

2017 京都市立芸術大学大学院

美術研究科 工芸専攻陶磁器 修了

   奈良に単室薪窯を築窯

   個展(高島屋京都店 美術工芸サロン)

 

写真

「dish」青木岳文(右)

「雫 花入」 西隆行 (中)

「炎をすくいとる 碗」下村一真(左)

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