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森本真二陶展 ―酒器からうつわへ―
昨年の森本真二の展覧会は酒器がメインの展示でした。炎を巧みに使って焼き上げられた器は、どれも深みのある遊び心にあふれた作品で、お酒をいただくのにピッタリの、渋くて粋なものでした。
人生を積み重ねて、その先にある楽しさや、もちろん大変さも含めた「豊かな気持ち」を代弁してくれるのが森本作品の魅力です。
そしてその中には、忘れてはいけない子供のような無邪気さがあちこちに見え隠れして、作品は一層輝いて見えます。
さて、今年はどんな器がやってくるのでしょうか?織部を再度、窯の火をくぐらせて赤く染め上げた赤織部。
そして油滴天目を追い求める中で生まれた、深い深い漆黒の黒天目。
森本さんのいたずらっ子のような眼がきらりと光ります。その瞳には、次の作品が見えているのでしょう。
作陶展の会期中は、全日、森本さんは会場で皆様をお待ちしておられます。作品もご本人も楽しみな展覧会です。
<宋永窯 森本真二 陶歴>
1963 京都に生まれる
1986 京都市工業試験場伝統産業研修専攻科修了
1987 京都府陶工職業訓練校成形科修了
1991 山梨県増穂にて登窯・穴窯焼成を担当 池田満寿夫氏らの焼成を担当
1992 京都市山科、清水焼団地において新工房を開く 国際陶磁器展 美濃’92初入選
1993 大阪阪神百貨店にて個展以後毎年全国の百貨店、画廊にて精力的に展覧会を開催
1998 京都・山科の工房を亀岡・東別院の地へ移す
1999 リッツ・カールトン・ホテル大阪にて茶会と個展
2015 銀座松屋にて20回目の記念個展を開催
赤織部と天目、白磁を中心に現在に至る。