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柴田良三 陶展 ~青に刻む~
柴田良三さんの作品は、凛とした雰囲気の染付が魅力的です。
モダンな幾何学文様が描かれていますが、その凛とした印象は、彼独自の線の描き方「象嵌染付」によって生まれます。
普通の染付は筆を用いて呉須(コバルト)を施しますが、彼の場合は象嵌技法を応用して、生地に線を彫り込み、そこへ呉須を流し込みます。そうすることによって、筆で描かれた線とは異なりシャープな線が生まれます。さらに、筆による線と和紙を使った面表現を加えることにより非常に奥行きのある表情豊かな作品に仕上がります。
本展では、小作品を中心に花器などの大作も展覧いたします。柴田さん独自の「象嵌染付」の世界をお楽しみくださいませ。
柴田良三(しばた・りょうぞう)陶歴
1952年 京都生まれ
1978年 京都市立芸術大学陶磁器専攻科終了
2005年 文化庁派遣留学 アメリカミシガン大学
2013年 オーストラリアにて個展(キャンベラ)
京都工芸の精華展(ベトナム・ハノイ)
2016年 日本伝統工芸展出品作宮内庁買上
2017年 第7回国際芸術招待展(中国上海)
2018年 京都工芸美術展(中国上海劉海粟美術館)
2019年 京都工芸の精華展(ボストンSACギャラリー)
ハーバード大学にてワークショップ