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柴田良三染付展 「藍の風」
柴田良三氏の作品には、いつも爽やかな藍色の風が吹いている。
染物屋に生を受けた柴田氏は「焼きもので染物をしている」と笑う。
その言葉通り、彼の作品は細部まで計算しつくされた造形の上に、染付の藍色が、おしゃべりをするように踊っていて、見ているものを飽きさせない。
そして、作品を包む釉薬のなめらかな乳白の肌合いと、優しい手触りは、柔らかな絹織物のよう。
上質なエレガンスをまとった独自な作風は、洋の東西を問わず人の心を惹きつけるようだ。
自由で詩情豊かな柴田良三の世界を、心行くまでご堪能いただきたい。
<柴田良三略歴>
1978年 京都市立芸術大学陶磁器専攻科修了
1979年 出石磁器トリエンナーレ佳作賞
1997年 京都美術工芸展優秀賞
1999年 京都工芸美術作家協会京都府知事賞
2002年 染付公募展瀬戸染付奨励賞
2005年 文化庁海外派遣留学(アメリカ)
2008年 京都工芸ビエンナーレ招待出品
2013年 オーストラリア展(キャンベラ)
2014年 「日本伝統工芸展」出品作が宮内庁の買い上げとなる。
<パブリック・コレクション>
京都市 / 兵庫県豊岡市立・伊藤清永美術館 / オーストラリア日本大使館 / 宮内庁
日本工芸会正会員 京都工芸美術作家協会理事 工芸京都同人