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市岡和憲 展 -茶を喫する-
市岡和憲は、京都の煎茶道具の窯元にてその技術を磨き、喫茶道具の制作を行っています。彼の関心は、喫茶のしつらえ全般におよびます。その意欲は陶磁器のみに留まらず、木や金属での道具の制作にも向けられています。
市岡の焼き物への関心は、ひとつの急須から始まりました。繊細なろくろの手作業で作られる急須は、それぞれの部品を生み出す様子も、組み立てていく過程も、不思議でおもしろく驚きにあふれていたと市岡は言います。
様々な道具作りの技術を得た彼が目指すのは、喫茶の空間全体を自身の感覚で組み立てること。
見て、わかる。
一つ一つの道具に、市岡の「間のバランス」への意識が行き届き、静かな喫茶の時間を提供します。
市岡和憲(いちおか・かずのり)陶歴
1989 村田(むらた)亀(き)水(すい)に師事する
1996 独立・現在に至る
2007 技術参考作品を京都市が買い上げ
2010 第39回日本伝統工芸近畿展入選
以降、入選多数
2012 第26日本煎茶工芸展入選
2013 単室薪窯築窯
2015 第62回日本伝統工芸展入選
2017 中国宜(ぎ)興(こう)に紫(し)砂(しゃ)急須の技術研修に訪れる
急須・茶器などをメインに作陶している。
作品名「青白釉陽刻茶杯」