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岡田 優 陶展 -山に風、白く-
風がうつわの内外をゆったりと吹くように、穏やかな陰影をまとう。
岡田優の作品は、ろくろで作った器形をやわらかいうちに手指で押し、土の重みで自然と生じる面の連なりで、構成されています。
作家の過ごす京都・宇治の炭山で、日々目にしてきた山や雲、植物などをかたどった形には、土地の方々との交流を通して得た、身近な風景へのあたたかい目線が反映されています。
本展では、白釉の大作と共に、近年取り組んでいる鉄釉による「黒」の作品も展示します。鉄釉の金属的な光沢は、特徴的な光の反射を生み出します。
「使う方の毎日に、うつわと過ごす少し特別な時間を」という作家の思いの込められた、日々のうつわや茶陶の品々をご覧ください。
岡田優(おかだ・まさる)陶歴
1963年 京都、五条に生まれる
京都府立陶工訓練校卒業 京都市立工業試験場陶磁器コース終了
宇治炭山、走泥社同人河島浩三氏の下で陶技を学ぶ
1987年 宇治市炭山にて独立、築窯
現在 日本工芸会正会員
《入選》
日本伝統工芸展、日本陶芸展、菊池ビエンナーレ、
茶の湯の現代―用と形―展、長三賞陶芸展、陶美展、 益子陶芸展、
伊丹国際クラフト展、萩大賞展、神戸ビエンナーレ現代陶芸コンペティション、等
《受賞》
2008年 日本伝統工芸近畿展(日本経済新聞社賞)
2012年 京都美術工芸ビエンナーレ(大賞)
2013年 伝統工芸陶芸部会展 (日本工芸会賞)
神戸ビエンナーレ現代陶芸展 (準大賞)
2014年 光州ビエンナーレ招待出品
2016年 大阪工芸展(美術工芸大賞)等
「白釉稜線鉢」