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今井政之・眞正・完眞 陶展
親子孫の三代にわたる今井家は一貫して生物をモチーフにした作風ですが、それぞれに独自の魅力があります。
政之さんは、象嵌技法で壺や大皿に生物の文様を施されます。土と炎のよる深みのある色調で生物が活き活きと表現されています。
眞正さんは、彫刻科で培われた造形力をもとに生物の造形を作られます。その表現は陶造形との親和性があり、絵付けの文様も相まって、静かな佇まいと躍動感が共存しています。
完眞さんは、陶造形の限界を探るように、時にアクロバティックな造形を作られます。一方で青瓷釉の研究なども重ねられており、今後それらがどのように結実していくかが楽しみです。
それぞれの作風を見ていると、それぞれ「距離」を計られているように思います。それは、3人同士の、「陶芸」と自身との、自分自身との、様々な距離です。
三者三様の競演を是非ご高覧ください。
今井政之(いまい まさゆき)
1930年 広島県竹原市 出身
1952年 楠部彌弌に師事
2003年 日本藝術院会員 就任
2011年 文化功労者顕彰
今井眞正(いまい まきまさ)
1961年 京都に生まれる
1986年 東京藝術大学 彫刻科 卒業
1988年 東京藝術大学大学院 彫刻専攻 修了
今井完眞(いまい さだまさ)
1989年 京都に生まれる
2013年 東京藝術大学 工芸科 卒業
2015年 東京藝術大学大学院 陶芸専攻 修了