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川尻潤 陶展 ~Keep on Rocking~
川尻潤さんの作品は、大胆な造形と煌びやかな彩色が魅力的です。
一見奇抜な作風ですが、その背景には日本古来の美意識があります。川尻さんは京焼の窯元、禎山窯の4代目当主で、その祖先は色絵磁器の九谷焼窯元です。日本独特の「歪み」の造形美や琳派などの意匠に感銘を受けて、それらを現代の感覚で表現することを目指した川尻さんが好んで用いるのは、奇しくも祖先が得意とした色絵でした。「京焼」は様々な文化を受容し、伝統の上に常に革新を重ねて新たな文化を発信してきました。この奇抜な作品たちもその「京焼」の姿のひとつです。
本展では、陶板やオブジェを中心に茶器などを展覧いたします。革新に挑み続ける川尻さんの世界をお楽しみくださいませ。
川尻 潤(かわじり・じゅん)陶歴
1964 京都生まれ
1987 東京芸術大学美術学部デザイン科 卒業
1989 同大学 大学院修士課程 デザイン専攻 修了
1992 同大学 大学院博士課程 デザイン 専攻修了
同大学デザイン科助手(~1995)
1998 同大学デザイン科非常勤講師(〜2001)
2012 東亜大学デザイン科 客員教授
公募展入選・入賞、個展開催など多数
著書
「歪みを愛でる」ポーラ出版・2004年
「金彩玉ちらし茶碗」