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藤信知子陶展『目ヲトジテミタマエ』
藤信知子さんの作品は面白い。ユーモアと原始的な力に満ちたシャーマニズムのようなものを感じるのだ。
なぜ、あのような造形が生まれるのか不思議に思っていたら、本人から、祖父の死をきっかけに
非現実的な世界観、空想や妄想の世界といったものに関する作品を作りたいとの思いがあると聞いた。
そして作品を制作する中で、桃太郎など、昔の人達が空想した物語が今なお、語り継がれている事のすごさを感じているとのこと。
昔話の登場人物たちは藤信さんのこころのフィルターを通して、生き生きと動き出し、命がけでいたずらをして回る・・・
そんな気がする不思議な造形だ。
藤信さんは普段から「固定観念に縛られず、奇抜さ・面白さといったユーモアを大切にした楽しい作品」の制作を心がけているそうだが、
その作品は本当に自由で、楽しい。 藤信知子さんにしか作れない、不思議な世界を、ぜひ、お楽しみいただきたい。
<陶歴>
1988 大阪に生まれる
2010 京都精華大学芸術学部 素材表現学科陶芸専攻卒業
個展「さらば 愛しき日々 もう戻れぬ」ギャラリーアンテナ/京都
2011 トーキョーワンダーウォール公募 立体・インスタレーション部門 入選/東京都現代美術館
2012 京都精華大学 大学院芸術研究科 博士前期課程陶芸専攻修了
個展「花への挑戦状」 ギャラリー恵風/京都 京都美術・工芸ビエンナーレ2012 入選/京都文化博物館/京都
他、グループ展 多数