京焼百年のあゆみ

京焼百年のあゆみ

はじめに

この「京焼百年の歩み」は、当時としては従来ほとんど記録になかった明治以降の京焼の事情を正確に記述するため、京焼の関係者、京都府市図書室、大学図書館などの資料、証言から著者である藤岡幸二氏がその歴史をまとめ、京都陶磁器協会が昭和37年に発行したものです。

この本の趣旨は、近来の京焼に従事する同業者に、京焼の機構や名工の苦心と努力を知らしめ、新たな京焼を創造する指標として残しておきたいというものでしたが、約50年前に編集されたこの書籍には、現在では収集不可能と思われる明治以降の京焼の克明な事情が記載されており、現、京焼の研究者または従事者にとって貴重な資料と思われるものです。

京都陶磁器協会(京都陶磁器会館)では、この貴重な資料である「京焼百年の歩み」を京焼の研究者、従事者または愛好家等の参考になればとの思いから、当サイト内にて公開いたしております。

第一篇 明治以前篇

第一章
創始以来の概要
第二章
粟田焼の発達
第三章
清水焼の発達
第四章
その他の製陶
第五章
商工事情

第二篇 明治篇

第一章
本邦陶磁器業界の推移
第二章
京都陶磁器業界
第三章
明治時代の業界事情

第三篇 大正篇

第一章
本邦陶磁器業界の推移
第二章
京都陶磁器業界の概要
第三章
業界事情

第四篇 現代篇

第一章
終戦まで
第二章
戦後の動き
第三章
現況
第四章
京焼振興のための観察と希望

第五篇 京焼の人々……(故人小伝)

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